まずは自分を知ることから

東京しごとセンターヤングコーナーにいらっしゃるフリーターの方は、
・長く続いた不況で正社員になれずアルバイトを続けている方
・自分のペースで働きたいという希望からアルバイトを続けている方
・ご病気等で就職の機会を逃してしまった方
・いったんは就職したものの退職してしまい、その後転職できずにいる方
など、さまざまです。

就業経験がない、もしくは少ないことから、「自分にできる仕事はあるのだろうか」という不安をお持ちで、希望の業種や職種は具体的に決まっていない方が多いですね。何から手をつけたらいいかわからない、という方も大勢いらっしゃいます。

そんな方には、まず自己理解を深めることをおすすめします。自分の得意なことは何か、逆に苦手だったり、嫌だなと感じたりすることは何か、また、どういうときに喜びを感じるか、どういったライフスタイルを望むか……など、ひとつひとつ書き出して整理してみるといいと思います。

東京しごとセンターでは、自己理解を進めていただくためのワークシートをご用意しています。「書くことが思い浮かばない……。」という方でも、アドバイザーと会話をしながらシートを埋めていくことができますのでご安心ください。適性検査も行っていますので、そういった方法でご自分を知っていただくこともできます。

どんな業種・職種があるかを大調査

自己理解が進んだら、次は市場調査です。業界職種・企業ラボや企業の合同説明会に足を運んだり、インターネットで求人を見たりして、どんな職種・業種の求人が多く出ているかを実際にご覧いただきます。

ただ、ひとくちに「営業」と言ってもさまざまなスタイルがあるように、世の中には本当にたくさんの業種、職種がありますから、若い方にはわからないこともたくさんあって当たり前です。そういったときは、アドバイザーとお話をしながら、業種や職種について、理解を深めてもらいます。

求人票も、見方がわかればとても面白いんですよ。アドバイザーと一緒にていねいに見ていくことで、だんだんと読み取れることが深く、濃くなります。「企業研究って、何をすればいいの?」という方も、方法がわかれば楽しんで取り組めるはずです。

自己理解、市場調査……、とカウンセリングをしながら進めていくうちに、だんだんとご自分の目指す方向や、やるべきことが見えてくる方が多いですね。

アピールポイントは、誰でもあります!

自分の目指したいものが見えてきたら、あとは書類の作成、面接対策です。もし、希望の職種に対して身に付けたほうがよいスキルがあれば、職業訓練校や、セミナー等もご案内しています。

書類作成では履歴書のほか、アルバイトでも長く勤めていた職場がある方は職務経歴書を、職務経歴書が作成しづらい方は自己紹介書を作成します。

「就業経験がないからアピールすることがない」「今まであまりがんばったことがないから、書類に書けることがない」と悩んでしまう方が大勢いらっしゃいますが、自己理解を進める際に記入したワークシートをもとに、具体的なエピソードを膨らませながら書類を作成すると、驚くほど説得力のある書類が作成できます。

また、履歴書の資格の欄は、勉強中のものを「取得予定」として書いてもかまいません。それも立派なアピールポイントですよ。ですから、「自分にはアピールすることがない」と諦めないでほしいと思います。カウンセリングのなかで、必ずアピールできるポイントが見つかるはずです。

定期的に活動すれば、数か月で内定獲得も

就職を目指すフリーターの方は、「アピールすることがない」と書類作成が進まず、なんとなくそのままにしてしまっていたり、2~3社に落とされてしまったあと、目の前のアルバイトに忙しくて活動が途絶えてしまったり……、そんな方が多いように思います。

私は、ご利用者の方には、「週に1回でも、10日に1回でもいいから、定期的に顔を見せてくださいね」とお話ししています。何をしたらいいのかわからず前に進めなかったというフリーターの方も、カウンセリングをしてやるべきことがわかってくると、初回のカウンセリングからおよそ2~3ヶ月で内定が出始める場合が多いんですよ。

次の一手が思い浮かばないときこそ、東京しごとセンターに相談に来ていただきたいと思います。アドバイザーと一緒に、目指す職業、アピールポイントを見つけて、新しい自分を目指しましょう!