就職活動を進められている方にとって、「就職活動=面接対策」、あるいは興味を持ってもらえる書類を作成することと張り切り、多くの方が応募書類の作成や面接対策に力を入れることと思います。

しかし、進めていくうち、抽象的な志望動機になってしまって悩まれたり、一生懸命考えて書いたのにキャリアセンターや就職支援のアドバイザーに「なぜこの会社なの?」と突っ込まれて困ってしまったり、そのような経験をされた方も多いのではないでしょうか。

なぜ抽象的な志望動機になってしまうのでしょうか?
多くは企業理解や仕事理解が足りないことから起こっていると、経験上私は考えます。

企業理解・仕事理解の大切さ

なぜ企業理解や仕事理解が大切なのでしょうか?

それはその企業、仕事を理解することで、その会社が何をやっている会社で、何を応募者に期待し、どんな人物を求めているかがわかるからです。

これがわかると、御社の〇〇に興味を持ち、この会社で△△をやりたい、と具体的に書くことが出来ます。また、求めている人物像を知ることで、自己PRもしやすくなり、同時に面接対策にもなります。まさに一石二鳥、いや三鳥かな?企業と仕事を理解することはとても大事だと思います。

企業理解・仕事理解のツール

「企業理解や仕事理解の大切さは分かったけれど…。」
読者の中には「具体的にどうすれば良いか分からない…」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
そこで、今回はその一部をご紹介します。

オーソドックスなものとしては求人票、企業のホームページです。応募したい企業が、ハローワークや複数のサイトで求人を出している場合もあるので、検索などを駆使して出来るだけ多くの求人票に目を通しましょう。

同じ企業であっても、サイトや担当者によって書かれている情報は違います。複数の掲載元から寄せ集めることでより多くの情報が手に入り、どのような企業なのかイメージがつかめることも多くあります。

求人票からわかること

1. 会社の規模

一般的に、規模の大きい企業は役割分担が明確なことが多いですが、規模の小さい企業は複数業務兼務することが多くなります。つまり、仕事量は多くなりますが、責任を持って業務に取り組みたい方や早く成長したいという方にはお勧めです。ただ、研修はOJT(業務を行いながらの研修)になる可能性が高くなります。何故ならば、担当者を貼りつかせて研修するだけのマンパワーがないからです。新卒の方には100名規模の企業がオススメかもしれません。もちろんチャレンジしたい、ベンチャー企業で働きたいという方にはいい経験が出来ると思います。

2. 設立または創業

企業も人と同じように生まれて、そして衰退もしていきます。

創業期

設立から数年。初期メンバーと共にまずは事業を軌道に乗せなければならない段階。
経営者含め、営業活動で顧客獲得が目標。

成長期

顧客も増え、増員したい時期。
売り上げも伸び、一方で社風や福利厚生の制度など整っていく段階。

安定期

だいたい10年目?
既存の顧客も増え、売り上げも安定している段階

成熟期

これ以上急激には売り上げも伸びにくい段階。
時代に合わせ柔軟に事業内容やサポート内容を変え、売り上げが落ちないよう工夫していく段階。
いかに衰退させないかが大事。老舗企業はここにあたります。

衰退期

努力をしないと倒産に向かっていく段階。
衰退をしてしまわないように、既存の枠組みを超えた努力をし続ける必要があります。

 

一般的には以上のように言われています。「一般的に」というのは企業個別によって違うことがありますし、業界によっても成長スピードは変わるからです。

企業のフェーズによって、求められる人物像も当然変わってくると考えられ、創業期は、一緒に会社を大きくしていく気概のある方がほしいでしょうし、成長期は経験がある方に積極的に動いてもらいたいことでしょう。新卒等職業経験の浅い方には安定期以降の企業がおすすめかもしれません。

3. 仕事内容・条件

勤務時間やその時間の中でどのような仕事をし、誰と(あるいはどんな部署と)かかわるのか、いくら給料がもらえるのか、休みはいつか。時間外はどれくらいあるか。転職者の場合、どんな経験が求められるのか。仕事の内容を知ることで、忙しさや求められることを知ることが出来ます。ということは、自己PRの材料になりますよね。

先輩の声やある1日の業務など情報があれば、どんな方と一緒に働くことになるのか、どんな方が会社の代表としてコメントしているのか、どう仕事が回っているのか、より詳しく知ることが出来ます。

企業のホームページ

求人は就職活動や転職活動中の方に興味を持ってもらえるよう作成されているのに対し、ホームページは取引先やこれから取引先になるかもしれない見込み客、上場している会社であれば株主向けに作成されています。
一般的に、事業内容(扱っている商材)はじめ、会社がどのようなスタンスで事業展開をしていて、顧客は誰なのか、自社のこだわりなどが書かれています。

この会社に入社するということは、書かれていることを実現する側になるということです。
つまり、これらを知ることで自分がどのように顧客と付き合っていくことになるかわかりますし、自分がこの会社に入って何がやりたいのか、私を採用するとその企業にとってどういいのか(強み)を語ることが出来ます。
他にも、上場企業であればIR情報からその企業の業績や、今後の事業戦略について知ることもできます。

業界職種・企業ラボもご活用ください

このように求人票、企業ホームページは宝の山です。皆さんは活用されているでしょうか?
もちろん、これ以外にもわかることはありますし、これらのことをすべて一人ですることは難しいと思います。

ということで、ここで告知です(笑)。
東京しごとセンターヤングコーナーにある「業界職種・企業ラボ」ではここに書いたことをはじめ、企業理解・仕事理解のお手伝いをしています。興味を持たれた方はぜひ一度気軽にお立ち寄りください。

業界職種・企業ラボの様子

皆さんへのメッセージ

最後に皆さんへメッセージです。
就職活動は自己分析や業界研究、企業理解、仕事理解、説明会への参加や応募書類の作成、面接対策などやることは盛りだくさんなうえ、周りが決まりだすと急に孤独を感じたりするようになります。

東京しごとセンターでは就職活動の初期段階から就職まで一人一人に合ったサポートをしています。また、就職をしたからと言ってサポートが終了するわけではなく、希望があればその後も引き続きサポートをしています。
もし、一人で悩まれている方がいたら東京しごとセンターの門をたたいてみてください。
皆さんに出会えること、役に立てることをスタッフ一同おまちしています。

編集部のコメント

今回のコラムでは、就職活動や転職活動を進めていく上での進め方や考え方について、東京しごとセンターヤングコーナー内の「業界職種・企業ラボ」の担当者に解説してもらいました。

「就職活動=面接対策」ではなく、しっかりと自分にあった会社を選び、よく研究をすることが面接なども優位に進められるということや、担当者の情熱、親しみやすさが伝わったのではないかと思います。就職活動や転職活動は、お一人で悩まずにお気軽に相談をしていただければと思います。