「東京しごとセンター」のヤングコーナーでは、採用・育成ご担当者、経営者向けの採用・育成ノウハウを学ぶセミナーや、若手社員向けに職場定着につなげるための講座等を随時開催しています。
今回は、若手社員の職場定着を目的とした「ビジネス力UP講座」のセミナーレポートです。社会人に必要なビジネスマナーやコミュニケーションスキルを向上させるために参考となるお役立ち情報を提供しています。
●ビジネス力UP講座とは
都内中小企業等の入社3年以内の若手社員を対象に、社会人基礎力から仕事の応用力まで、段階的に力がつくプログラムを実施しています。若手社員の人材育成や、職場定着の一環として、ぜひ、ご活用ください。
ビジネス力UP講座 入社2~3年目の正社員対象
応用編:若手から中堅へ「課題解決力を身につける」
3日目:人を動かす伝え方
この講座では、上司や後輩への報連相や、顧客との折衝といった日常業務で役立つ伝達スキルやプレゼンテーションスキルの向上を目的に、グループワークを通じて身につけていきました。
人を動かす伝え方
1. プレゼンテーションスキル
2. 上手くいくプレゼンテーションは準備が9割
3. 人を動かす伝え方
1.プレゼンテーションとは
良いプレゼンテーションとは、受け手の心を動かしたり、行動を促すことができるものです。どんなに、プレゼンテーションスキルが高い人であっても話し手が伝えたいことだけを話して終わりでは、人を動かすことはできません。逆に話し下手の方でも、相手に必要な情報を提供することができたら、満足度は高くなります。このことから、テクニックを身につけることは大切ですが、「相手が求める情報を伝える」ことを念頭においたプレゼンテーションを心掛けていきましょう。
2.上手くいくプレゼンテーションは準備が9割
プレゼンテーションというと苦手意識がある方が多いのではないでしょうか。では、プレゼンテーションを得意としている方が取り組んでいることは、なんでしょう。それは、準備です。準備をしっかりと行うことで、自信を持ってプレゼンテーションできるという訳です。講座では、準備の方法として、受け手を説得するための材料を集めることを推奨しました。例えば、反対意見がでた場合の切り替えしの情報、ライバルの情報等。聞き手が疑問を感じると思われる情報をあらかじめ把握し、それに対して納得のいく情報を準備するということです。それは、ビジネスでは、当たり前のことですよね。プレゼンテーションに対しても、準備をしっかりと万全の体制で臨むことで、良い結果につながるのではないでしょうか。
3. 人を動かす伝え方
前述でもありますが、良いプレゼンテーションは、「伝えること」よりも「伝わること」。受け手の気持ちを考えて伝えることです。受け手の気持ちに寄り添う方法の一つに「持っている体験や背景を一致させること」があります。例えば、就活セミナーで上手いといわれる会社説明会には、求職者の気持ちに寄り添うことができる採用担当者がいます。どんな思いで就活に取り組み、どんな苦労をしているか理解していたり、若手の採用担当者の場合は、自分自身の就活と重ね合わせたプレゼンテーションを行っています。このように、相手の立場を理解し気持ちに寄り添うことで、話し手から共感を得ることができ、プレゼンテーションを成功に導くことができるのです。
育成担当者に伝授します! 教え方のポイント
社内の会議等、上司や同僚に向けてのプレゼンテーションは、出席者の背景を理解しているので準備や工夫がしやすく上手くいきやすいです。日頃から社内でプレゼンテーションを重ねてから、重要な会議や大きな商談の場でのプレゼンテーションにトライしてみてはいかがでしょうか。まずは、自社の会社紹介等、取り組みやすいところから練習してみましょう。
【講師】齋藤 ただし 氏
米国CCE, Inc.認定GCDF-Japanキャリアカウンセラー
未就職者および就労者向けに講義・講演の講師、研修プログラム作成、
キャリアカウンセリングといった状況に合わせた形での⽀援事業を⾏う。
専⾨分野は、気づき気づかせ、⾏動に繋げる講座進⾏。
独⾃講座スタイルは、「本⼼への投げかけによる⾃⼰認識と⾏動変容への導き」