ご利用者プロフィール
Sさん、男性。ヤングコーナー利用時28歳。大学卒業後、製紙会社に就職。内勤事務スタッフとして受注業務や既存顧客向けに営業を経験し、3年後に退職。どんな仕事に就けば良いのかわからないまま転職活動を開始。早期就職プログラム“就よび!(就活予備校)”に参加して見事IT業界への転職を果たす。

「やりたくない」仕事はあったけど、「やりたい」仕事はわからなかった……

さっそくですが、前の会社をお辞めになってから、どのような転職活動をしていたのか教えてください。

Sさん:ハローワークやジョブカフェで、求人票をチェックすることからはじめました。自分には営業職は向いていないと思っていたので、営業系を除外して探していたのですが、やりたい仕事のイメージはなかったので、どの求人票を見てもいまいちピンとこなくて応募できずにいました。

インターネットやフリーペーパーなどでも仕事探しができますが、そのような活動はしなかったのでしょうか?

Sさん:ネットやフリーペーパーも見てみたのですが、たまに「良いかも」と思う求人を見つけても、応募できずにいました。僕は“ビビリ”なので、「うまくいかなかったらどうしよう」と先のことばかりを考えてしまって……。そんなとき、ハローワークでたまたま東京しごとセンター ヤングコーナーのポスターを見かけたんです。求人に応募する前のあらゆる相談を聞いてくれたり、就職・転職活動に必要なプログラムがたくさん用意されていたりして、「良さそうだな、面白そうだな」と思い利用してみることにしました。

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ヤングコーナーでは、どんなカウンセリングやプログラムを受けたのですか?

Sさん:最初のカウンセリングでは、前職のことや、趣味のことなどを話しました。その場で、自分がネットゲームが好きな点や、好きなことには没頭する性格であるところから、IT系の仕事はどうかとアドバイスをもらいました。未経験でも入りやすい業界とのことでしたし、自分でもITの仕事ならば興味が持てるなと、志望業界として意識するようになりました。

それから「すぐに就職しないと経済的に困るという状況でなければ、2ヵ月間かけて自分探しや面接練習をしながら就職活動ができる “就よび!(就活予備校)”を受けてみては?」というアドバイスももらいました。自分と同じように就職・転職活動をしている人たちと一緒に意見を言い合ったり、グループワークを進めたりするなど、楽しそうだなと思って、参加することにしました。

ひとりでは気がつけなかった“3つの弱点”と“人と関わる大切さ”

就よび!(就活予備校)で、印象に残っていることがあれば教えてください。

Sさん:まわりは初対面の人たちばかりですので、会話もそれほどなく、このままじゃマズいなと思って「みんなでゴハン食べにいきませんか!?」と誘ってみたんです。そうしたら、みんな意外なくらいに乗ってきてくれて。このひと言で、自分もラクになったし、空気も変わりましたね。

あと印象に残っているのは、模擬面接です。志望業界や職種を決めたら、面接室に入っていくところから出て行くところまでをビデオ撮影して、終了後にみんなで観て、意見を言うプログラムなのですが、これは効きましたね。

どんな意見が出てきましたか?

Sさん:「話が長い」、「早口」、「落ち着きがない」の3点です(苦笑)。そのときの僕は相手が聞きたがっていることの要点を押さえず、つい話しすぎてしまっているようでした。そして確かに早口でした。

「落ち着きがない」というのは、僕には話しながら身体を揺さぶる癖があるようなのですが、これが知らず知らずのうちに模擬面接でも出てしまっていたんです。どれも自分ひとりでは気づけないことばかりで、これでは面接官の印象は良くないだろうなと思いました。3つの弱点を指摘されてからは、意識して直すことができました。

なるほど。ほかに就よび!(就活予備校)で、役立ったことはありますか?

Sさん:みんなで情報を出し合って課題を解決する“ワクワクレジャーランド”というプログラムがあるのですが、人とのコミュニケーションの取り方の大切さを気づかされる良い機会になりました。まわりの人はいろいろな考えを持っていて、それを口に出したり、出さなかったり、さまざまな言い方をしたりする。そこから意見をまとめていくことの大変さや大切さを学ぶことができました。

やりたい仕事がなかった自分が、積極的な自分に

先ほど“ビビリ”で応募することもできなかったとおっしゃっていましたが、
どのように転職活動されたのでしょうか?

Sさん:就よび!(就活予備校)参加中は、応募件数の目標を立てるようにしてました。担当アドバイザーの山下さんと「来週までに○社応募ね!」といった感じで毎回約束をしてました。「山下さんと約束したし、みんなもやっているからやんなきゃな」と、とりあえず転職サイトでどんどん応募するようになりました。

どんどん応募するようになると、だんだんと書類選考に通過するようになって、面接に呼ばれる機会が増えていきました。この頃になると、毎日のように山下さんに連絡して模擬面接をお願いしていました。「明日面接があるので、今日、模擬面接をお願いします!」って感じで。週5日、しごとセンターに通っているなんてこともありましたね。そしてあるときを境に、急に内定が出るようになり、最終的に4社から内定をいただきました。

それはすごいですね。

Sさん:30~40社くらい応募したと思うのですが、そのおかげで面接の機会が増えて、面接慣れしてコツをつかめたんだと思います。カウンセリングで山下さんから「応募件数を増やせばそれだけチャンスが増えるよ!」というアドバイスをいただいていたこともあって、励みになりました。山下さんには、本当にお世話になりました。

以前のSさんを思うと、ものすごい変化ですね。

Sさん:そうですね。積極的な自分になれたと思います。何でもとりあえず“やってみる”ことがとても大切だと思えるようになりました。失敗ばかり恐れて、応募できずにいた頃の自分に「やってみなよ! 大したことないから」と言ってやりたいですね。

きっと、あの頃の僕のように、不安ばかり先に立って行動できずにいる人って多いと思います。でも、「僕もできたから、みんなできるよ!」って思えるんですよね。

それから、就よび!(就活予備校)ではかけがえのない友達もできました。転職した今でもみんなとはよく会っています。社会に出てから、仕事以外のつながりで友達を持てる機会ってなかなかないと思うんです。納得できる転職ができただけでなく、大切な友達までできて、就よび!(就活予備校)に参加して本当に良かったです。

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早期就職プログラム「就よび!(就活予備校)」

「グループワーク」と「個別カウンセリング」がセットになった就活予備校です。同じ目標を持った10名の仲間と共に「早期就職」を目指すプログラムです。担当アドバイザーはもちろんのこと、就職活動に対する期待と不安を仲間と共有することで安心して取り組めます。就よび!(就活予備校)を通して、自己理解・仕事理解・面接力、そして働き続ける力を身に付けましょう。

はじめての方へ

東京しごとセンターをご利用になられたことのない、はじめての方向けに、施設・サービスの概要やご利用のメリットをご紹介します。

担当アドバイザーからのコメント

就よび!(就活予備校)のムードメーカーだったSさん。落ち込んだときに皆に励まされていたのは、Sさんが慕われていたことの現れだったと思います。迷ったり悩んだりしながらも諦めずに応募を続ける姿にはいつも感心しておりました。就職してからも時折センターに元気な顔を見せに来てくれ、新しい職場でサブリーダーとして楽しくやっている様子をお伺いすると、とても嬉しい気持ちになります。

これからのご活躍を期待しています!

担当アドバイザー:山下 亜季子