志望動機ってなんだろう?

キャリアカウンセリングをしていると、『志望動機が上手に書けない』という相談を多くの方から承ります。応募したい企業があるのに、志望動機がみつからない。そんな経験をもつ方も多いのではないでしょうか。なぜ、応募したい企業なのに志望動機が見つからないのか…その理由について知るために、改めて志望動機とはどんな意味を持ち、なぜ必要なのかを考えてみましょう。

そもそも「志望」って何だっけ?

「志」という字は「士」と「心」から出来ています。

諸説ありますが、「士」とは元々は足の形で「方向」を指す字体となり、すなわち「進む」や「向かう」を表します。

ですから「志」とは、心の向かう方向ということになり、あなたの関心や心の「方向性」を指します。

では「望」とはどのような字なのでしょう。
この字は、手の平を目の上にかざし、遠くの月を眺めている人の象形です。

ですから「志望」とは、心の向かう「先の先」を眺め、「遥か先の目標」を見据えるという意味になります。

日本語で言う「志」とは

「おこころざしはありがたいのですが…」という表現がありますが、
「志」には、「人のことを思う気持ち」というニュアンスが、しばしば含まれます。

ですから、「お金持ちになりたい」「安定がほしい」という自分だけの幸福追求は「こころざし」とは呼びません。それはただの個人的な「願望」です。

同様に「給料が高いから」「福利厚生が行き届いているから」「年間休日が120日以上あるので」も「こころざし」とは呼びません。これらはただの「条件」や「待遇」です。にもかかわらず、驚くほど多くの方が、願望・条件・待遇から離れることができず、志望動機がみつからないとこぼしているのです。

志望動機では何が問われているの?

ここまで見てきたように、言葉のなりたちで考えると、「志望」とは「こうありたい」という辞書的な意味を超えて、「人のためにどんな事(貢献)がしたいのか」ということにほかなりません。「自分の利益」ではないことがポイントです。

そして、「志望」の後ろに「動機」という言葉がつくのは、あなたがそれをこころざす「理由」や、それを行う「意義」も含めて説明してほしいということなのです。

なぜ、採用の現場で【志望動機】が問われるのかというと、仕事の本質は「人の為に何かをしてあげること」だからです。

志望動機を書く際に大切なのは、どのような「社会」になることを望んでいるのか、「人」に何を得てほしいのかという「自分自身の気持ち」なのです。

以上のことを意識して企業に伝わる志望動機を書いてほしいと思います。

編集部コメント

「志望動機はなんですか?」

履歴書や面接で必ず聞かれる質問ですね。私も就職活動中は、志望動機を一社一社考えるのには苦労しました。「同じ業界だから、同じ志望動機でいいや」と使いまわしていた時期もあります。しかし、意味をきちんと理解したうえで志望動機を考え、アピールするようになってからは、人事担当者の顔つきが変わったように感じました。「どのように企業に・社会に貢献できるのか」を説明することは、企業に熱意を伝えられる一番のツールです。応募する一社一社に合った志望動機をつくるために、しごとセンターで一緒に考えてみませんか?


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