就職活動中の身だしなみについて悩んでいる方はいらっしゃいませんか?
学生時代は「リクルートスーツ」という定番がありますが、社会人として経験を重ねるとリクルートスーツは合わないと感じたり。業界によっては面接に「スーツ以外でお越しください」、季節によっては「クールビズでお願いします」と注意書きがあり、迷うことも。
そこで、今回は身だしなみのポイントをご紹介することで、ヒントにしていただければと思います。
身だしなみとは
実用日本語表現辞典に、「身だしなみは、容姿や見た目、衣服やファッションなどを良くしようという心がけ、またはそうしたマナーのこと」とあります。心がけやマナーということは、形ももちろんですが相手に対する気持ちが大切だということですね。それでは、気持ちを伝えるためにどうすればいいでしょうか?
就職活動中の身だしなみのポイント
相手を尊重し大切に思う気持ちを伝えるためには、次の3点が重要だとされています。
(1)清潔感 (2)健康感 (3)調和
まず自らと衣服を清潔に整え、周囲の方が不快な思いをしないようにしましょう。
また健康的に見えると、全力で仕事をするための準備が万全にできているという印象を与えます。
無精ひげやノーメイク、頑張りすぎのメイクは不健康な印象ですので厳禁です。
最後に、業界特性、企業の方針、仕事内容、ご年齢、季節や時間帯等、様々なものと調和が取れていることも大切です。例えば、学生の方はリクルートスーツが似合いますが、キャリアを重ねた社会人にはそぐいません。一目で高価だと分かるブランド物は、そのブランドに応募する場合を除き、就職活動というシーンには不向きかもしれません。
「先端部分」は特に注意
先端部分とは「頭髪」、「手・爪」、「靴・足元」を指します。
自分の髪、手、靴をしげしげと見たり気に掛けることは少なくても、他人のそれは何故か気になります。
この3点を整えることで、好ましい身だしなみになることが多いものです。
頭髪
寝癖や整髪料の付け過ぎは清潔感が感じられずマイナスイメージです。
また、男女共に髪型のポイントは2つあります。
まず、ものを考える象徴である部分の「額」を出すことで、知的な印象を作りましょう。
例えば前髪パッツンで額が全く見えない髪型は幼く頼りない印象を、オールバックは思慮深く年齢より老けた印象を与えるため、特に若い方の就職活動には適していません。額を見せる場合、すだれ状に前髪を下さずまとめて額が見えるようにすることもポイントです。
もう1つのポイントは、耳から顎のラインをスッキリと見せ、明るい印象にすることです。
男性ならば耳にかからない長さに髪を切り、もみあげを整えてください。女性はサイドの髪を耳にかけたり、後ろで1つに束ねましょう。束ねる位置は印象を大きく左右しますので、鏡を見ながら何度か試してみてください。また髪色は自然なほうが、清潔感や健康感を表現しやすいです。
手・爪
清潔に保ちましょう。業界や仕事内容にもよりますが、爪の長さは手のひら側から見た際に、女性で1mmまでが限度、男性は見えないほうが良いという説もあります。
また、ファッショナブルな業界であれば美しく装うことがプラスに作用することがあっても、医療業界では例え事務職でも長い爪は業務上不適切とマイナスに作用します。清潔さ、業界との調和を重んじてください。
靴・足元
相手の弱みに付け込むことを「足元を見る」といいますが、言葉が示すように足元には弱点が表れているように感じます。「靴が汚れていたが磨く時間が無かった」「慌てて外出した為、スーツとバランスが悪い靴を選んでしまった」「スーツは買えたが靴代は捻出できず、くたびれた印象」等です。時間や気持ちや金銭的な余裕の無さを感じませんか?ぜひスーツとのバランスを考慮し、きれいに手入れした靴を履きましょう。
また、男性の靴下は靴・パンツの色に合わせた無地を選ぶこと。
女性は無難なベージュのストッキングを選び、伝線に注意しましょう。
まとめ
いかがでしたか? 就職活動や転職活動における「面接の服装」や「身だしなみ」については、以下の3つが大切です。
(1)清潔感
(2)健康感
(3)調和
また、頭髪、手・爪、靴・足元といった「先端部分」には特に気をつける必要があります。
以上、今回はコラムとして重要なポイントをお伝えしましたが、個別に指導を受けたいと思われた方もいらっしゃるかもしれません。
東京しごとセンター ヤングコーナーでは、面接対策講座や個別カウンセリングの中で、就職活動中の身だしなみについても個別にアドバイスをさせていただいていますので、ぜひご利用ください。
編集部のコメント
今回のコラムでは、就職活動や転職活動の面接対策について、服装や身だしなみのことを、東京しごとセンターのアドバイザーに解説してもらいました。
「面接」は、ごく限られた短い時間の中で行われるため、例え話す内容は同じであっても「第一印象」はとても重要ですね。今回のポイントをおさえて、ぜひ内定を勝ち取っていただければと思います。