多くの企業がインターンシップを実施していますが、その中から自分に合うものを探すのはなかなか大変です。
参加してから「想像していたものと違う」と後悔しないように、事前に準備しておきたいことや、効果的な探し方についてご説明します。
インターンシップを探すために事前に考えておきたいことって?
インターンシップとは、求職者が就業体験を積むために、一定期間、職場体験ができる制度のこと。
実務経験などを通じ、入社前にその会社のことや仕事について理解を深めることができます。また、実際に働いてみることで自分に合う環境がわかったり、自己理解につなげることもできます。
そんなインターンシップを有効活用するためにも、次の2つについて事前にしっかり考えておきましょう。
(1)インターンシップに参加する目的や学びたい内容を明確にしておく
就活中の貴重な時間を使って参加するインターンシップですから、参加する目的や学びたい内容を明確にしておき、有意義な時間を過ごせるようにしっかりと準備をしておくことです。
「みんな参加しているから」「参加すれば就活で有利になるから」などの気持ちでなんとなく参加するのではなく、自分なりの目的意識を持つことが大事です。
インターンシップを探し始める前に、以下について自分なりに整理しておくといいでしょう。
・どんな経験が積みたいのか
・得たいものは何か
・どうしてこの企業なのか
・なぜアルバイトではなくインターンシップなのか
インターンシップに参加するための採用試験がある場合は、こうした内容について聞かれることも十分に考えられます。
事前に整理ができていると、面接の際にもしっかり気持ちを伝えることができますし、選考やその後の就職活動においても有利に進められる可能性が高まります。
(2)興味が持てる分野は何か
インターンシップは参加するだけで多くのことを得られます。
しかし、全く興味が持てない企業や、知識がない業界を選んでしまうと、モチベーションが上がらずに行きたくなくなってしまったり、「やめておけばよかった」と後悔してしまうこともあり得ます。
もちろん、知らないことを知っていくうちに興味が湧いたり、やる気が出てくることは考えられます。しかし、「自分に合わない」と思いながら続けるのはお互いにとっていいことではありません。
そのためには、自己分析をもとに少しでも興味を持てそうな業界や、自分に合いそうな仕事、深く知りたいと思えるような仕事をピックアップし、インターンシップ先を探してみるといいでしょう。
やりたいことが明確になっていない場合は、全く興味が持てない仕事は避けるか、事前に合同説明会やセミナーなどに参加してみて、ある程度の知識を得たうえで再度検討するといいかもしれません。
少しでも気になることが出てきたら、積極的にチャレンジしてみましょう。
インターンシップってどうやって探せばいい?
インターンシップの情報は色々なところで入手することができます。以下を参考に、自分に合ったやりやすい方法で探してみましょう。
●企業のホームページや説明会をチェックする
すでに気になっている企業がある場合は、その企業のホームページから直接情報を入手できます。
まずは説明会に参加してみて、その企業についてじっくりと学んだ後、「もっと知りたい」と思えるならインターンシップに参加してみるのもいいでしょう。
●先輩や友人から紹介してもらう
周りにいる人から情報をもらう方法もあります。
例えば、すでに就職して働いている先輩や、インターンシップ先が決まっている友人に紹介してもらえば、経験者や働いている人の生の声を聞くことができます。
インターネットや紙面の情報だけでは心配な人には、安心できる方法といえます。
●専門サイトを活用する
インターンシップ先を紹介する専門サイトの活用も有効です。
サイトによって「大企業」「ベンチャー」「業界特化」など特徴が異なる場合もあり、効率的に探すことができます。
ただし、情報量が多いため、条件が絞れていない場合は逆に何を選んだらいいのかわからなくなるケースがあります。
●就職支援サービスを利用する
色々な就職支援サイトやエージェントサービスがありますが、中にはインターンシップ先を紹介してくれたり、職業体験ができるプログラムを用意しているところも増えています。
東京しごとセンターでは、会社見学ができる「JOBトラベル」というサービスを提供しています。
※JOBトラベルについては、以下のページをご覧ください。
https://tokyoshigoto-young.jp/service/job_event
●合同説明会やオンラインセミナーに参加する
インターンシップに関する合同説明会やオンライン説明会が開催されることもあります。
やりたいことが明確になっていない場合は、色々な企業を比較検討できたり、企業や業界についての知識を得ることができる合同説明会への参加をきっかけに、インターンシップ先を探すことができます。
気軽に参加できるオンラインセミナーも増えていますので、まずは色々な企業の情報に触れるところから始めるのもいいでしょう。
目的に応じて選ぶ方法もある!
インターンシップは目的に合わせて色々な軸で探すことができます。
●期間で選ぶ
インターンシップは実施する期間により「短期」「中期」「長期」に分けられ、実施内容も異なる場合が多いです。参加できる期間に合わせて選ぶことも可能です。
短期 (1〜3日程度) |
(やること)会社見学や社員との交流、参加者同士のグループワークなどが中心 |
中期 (1週間~1カ月程度) |
(やること)企画の立案やプレゼンテーションなど、擬似的にビジネスを体験できるプログラムが多い |
長期 (1カ月以上) |
(やること)仕事の現場に入って実務を経験できたり、業務経験を積むことができる |
●内容で選ぶ
期間で選ぶのと近いですが、「その会社の雰囲気を知りたい」「実務を経験したい」など、目的に合わせて、得られる内容や体験から選ぶことで、インターンシップ参加期間を有意義な時間にすることができるでしょう。
●業界や職種で選ぶ
業界や職種が決まっている場合は、その仕事に絞ってインターンシップに参加するといいでしょう。気になる企業がインターンシップを実施していない場合は、同業他社を検討することで、就職活動に有利になる経験や知識が得られるはずです。
●場所で選ぶ
自宅からの距離や、アクセスの良さなどを重視してインターンシップ先を選ぶことも可能です。通うことへのハードルが下がることで、意欲が高まる場合もあります。
まとめ
インターンシップができる期間は限られています。
就職活動に役立てるためにも、目的に合わせて効果的に選ぶことが大事です。
そのための準備として、インターンシップを探す前にしっかり自己分析を行っておき、インターンシップに参加する目的や、そこで得たいことについて考えを整理しておきましょう。
東京しごとセンターでは、インターンシップのように就業体験や会社見学ができる「JOBトラベル」というサービスを提供していますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
インターンシップの目的、注意点については以下の記事も参考にしてください。
「インターンシップって何?」
https://tokyoshigoto-young.jp/column/24943