採用面接をオンラインで行う企業が増えています。対面と比べても、オンライン面接(WEB面接)は「オンラインならでは」の注意点がいろいろとあります。
今回は、オンライン面接を受ける際に知っておきたいマナーを紹介します。
入室までのマナー
オンライン面接で面接官に迷惑をかけないためにも、入室までにあらかじめいろんなことを確認しておく必要があります。
事前にデバイスの動作確認は済ませておく
オンライン面接では、Zoom、Google Meet、Skypeなどのツールを使うことが多いですが、事前に使用するツールの動作確認を済ませておくと、安心して面接に挑めます。
接続が安定しなかったり、画像や音声に乱れがあると企業側に迷惑がかかりますので、家族や友人などに協力してもらい、実際に通話してみましょう。その際には、相手への印象を左右しますので、自分がどのように画面に映っているかも確認しておくことです。
アカウント名はフルネームにしておく
オンライン面接中は、画面上にずっとアカウント名が表示されます。
企業とのやりとりを行うのにふさわしい名前にしておく方が無難ですので、ニックネームで登録している人は、本名(フルネーム)に変更しておきましょう。
デバイスの充電は事前に確認しておく
面接中に接続が切れてしまったら大変なので、デバイスの充電は済ませておくといいでしょう。
もしくは充電しながら使用できるよう、面接を受ける場所のコンセントの位置を確認しておきましょう。
関係ないアプリの通知をオフにしておく
面接中にデバイスから関係のない音が鳴ったり、通知メッセージが画面に表示されると、面接官はあまりいい印象を持ちません。
事前にデバイスの通知設定を確認し、通知音と表示をオフに切り替えておきましょう。
緊急時の連絡先をあらかじめ確認する
当日は何が起こるかわかりません。うまく接続ができず入室が遅れてしまうなどの場合でもすぐに連絡が取れるよう、緊急時の連絡先をあらかじめ確認しておきましょう。
家族や同居人に時間を伝えておく
同居人がいる場合は、オンライン面接を行う場所と時間を伝えておきましょう。面接していることを知らずに突然写り込んでしまったり、声が入り込んでしまうようなことが避けられます。
入室は3分前くらいをめどに
入室するタイミングは、早すぎると迷惑がかかります。約束の3分前から1分前くらいであれば、早すぎると思われることはないでしょう。もちろん、ぴったりの時間でも問題はありませんが、万が一、接続トラブルなどが発生してしまうと時間に遅れてしまうリスクがあります。
気持ちに余裕を持ってスタートできるよう、少し早めの入室を心がけましょう。
面接中のマナー
オンライン上でやり取りをするわけですから、対面でのやり取りとは勝手が違う部分もたくさんあります。気をつけたいポイントを整理します。
胸から上、頭頂部まで映るように
面接中は背筋を伸ばした姿勢で座り、胸のあたりから頭頂部までが映るくらいの位置でカメラを固定しましょう。遠すぎると表情が伝わりにくく、逆に顔だけがアップで写りすぎると威圧感を与えてしまいます。
もし、自宅などの環境の都合でカメラと十分な距離がとれない場合は、その理由を説明したうえで「このような画像になってしまい申し訳ありません」と最初に伝えればいいでしょう。
声は大きめに、ハキハキと
オンラインでのやり取りは、対面と比べて声が伝わるタイミングにズレが生じやすいです。普段よりもハキハキと、大きめの声で、相手に伝えようとする意識を少し強く持って話すよう心がけましょう。決して早口にならないよう気をつけてください。
また、オンラインでは会話がスムーズに流れにくく、どうしても途切れ途切れになってしまいがちです。それは仕方がないことですので、だからこそ最後まで相手の話をきちんと聞き、2、3拍おいてからゆっくり話し始めるくらいのやりとりを意識しましょう。
話すときの目線は画面ではなくカメラに
面接中は画面に映っている面接官を見てしまいがちですが、それだと相手からは伏し目がちに見えてしまいます。相手が話しているときは画面を見ていれば問題ありませんが、自分が話すときはカメラを見ることで、面接官と目が合った状態になります。
リアクションは少し大きめに
直接顔を合わせていない分、相手の表情や感情はどうしてもわかりにくくなります。だからこそ、いつもよりもリアクションを大きめにし、話に合わせて相槌を打ったり、うなずいたりして、感情を伝えるように努力しましょう。特にオンライン面接では、自分の話が相手に届いているのか不安になりやすいです。
だからこそ、ちゃんとリアクションをとることで「話をしっかり聞いていますよ」というアピールにもなるのです。
聞き取りにくい場合は遠慮せず相談する
インターネットの接続の問題などで面接官の言葉がうまく聞き取れなかった場合は、遠慮せずに伝えましょう。
「申し訳ございません、音声が乱れてしまったようで、○○の後の部分がうまく聞き取れませんでした。もう一度お聞かせ願えますか」などと伝えれば失礼にはなりません。
メモを取る場合は手書きで
オンライン面接をパソコンで受ける場合、メモをとるのであればパソコンは使わずに手書きにしましょう。相手によってはタイピング音を気にする場合もあるからです。
挨拶を忘れずに
面接の最初には必ず挨拶をしましょう。「本日面接を受けさせていただく○○と申します。お時間をいただきありがとうございます。よろしくお願いいたします」などと伝えましょう。面接が終了したら、いきなり退出するのではなく、まずはお礼を伝えましょう。
「今日は貴重なお時間をいただき、どうもありがとうございました」などと伝え、お辞儀をします。
退出は企業側から相手の仕方
退出する際は、自分のペースで勝手に進めず、相手側に先に切ってもらうのがマナーです。
もし、相手がなかなか切らない場合は、雰囲気を見て「それでは先に失礼します」などと伝え、自分の方から退出すれば失礼にはあたりません。
服装や身だしなみのマナー
どんな格好で面接を受ければいいのか心配な人も多いと思いますが、基本的には対面での面接と同じだと考えてください。
服装は「対面での面接と同じもの」を選ぶ
いくら自宅で面接を受けるからといって、ラフな格好でいいわけではありません。「対面取材だった場合はスーツを着用していた」のであれば、オンライン面接でもスーツを着用しましょう。
画面に映るのは胸から上になりますが、予期せぬかたちで映り込んでしまう可能性もあるため、全身着用するのが無難です。何より、その方が気持ちもシャキッとするものです。
時計やアクセサリーは外しておく
デバイスを操作したり、メモを取ったりするときにガチャガチャとぶつかる音が入り込んでしまう可能性があるので、時計やアクセサリー(腕や指につけるもの)は外しておく方がいいでしょう。
髪型は顔が隠れないように注意する
オンラインでは表情が伝わりにくいため、できるだけ顔が隠れないようなスッキリした髪型にしておきたいところです。
前髪が額を隠していたり目にかかっていると、どちらかというと暗い印象を与え、表情もわかりにくくなります。
まとめ
オンライン面接も、対面での面接と同様にきちんと対策ができていれば難しいものではありません。オンラインならではのポイントさえしっかり押さえておけば、やることは全く一緒です。
東京しごとセンターではオンライン面接の対策ができる無料のサービスも提供していますので、初めてで不安だという人や、オンライン面接に慣れないという人は、ぜひ活用してみてくださいね。
ぜひ以下のことができているか、忘れていないかチェックしてみてください。
これらをやっておくだけでも面接本番での印象や評価がワンランク・アップするかも知れません。