企業に提出する履歴書を作成する際、アルバイト経験をどう書いたらいいのかは迷うところだと思います。
ここでは、ケースごとにアルバイト経験を履歴書にどうまとめていくかを紹介します。
そもそもアルバイト経験は書いても大丈夫?
アルバイト経験もアピール材料になる!
採用担当者が応募書類を通じて知りたいのは、応募者が「何をしてきた人なのか」や「自社が求める人物像に合っているか」です。
大事なのは「この応募者と会ってみたい」と思わせることですから、アルバイト経験であっても、あなたの魅力を伝えるために必要なことはしっかり書きましょう。
書いてもいいアルバイト経験とは?
フリーターから正社員を目指すなど、アルバイト経験しかない人は、積極的に書きましょう。また、正社員として働いた後に何かしらの事情でアルバイトとして働いた人など、正社員とアルバイトの両方の経験がある場合は、どちらでの経験かわかるように記載しておけば伝わりやすくなります。
もし、転職活動中のつなぎでアルバイトをした場合は、特に記載しなくても、ブランク期間中の過ごし方をきちんと説明できれば問題ありません。
逆にアルバイト経験を書かない方がいいケースもあります。新卒の就職活動の場合は、学生時代のアルバイト経験を職歴としてあえて伝える必要はありません。また、正社員から正社員を目指す場合も、以前のアルバイト経験が応募先企業での仕事に大いに生かせる場合を除き、書かなくてもいいでしょう。
アルバイト経験の書き方
たくさんのアルバイトをしていた場合
履歴書の「職歴」記入欄に収まりきるような場合は、1行で「○年○月 株式会社○○にアルバイトとして入社(○年○月に退職)」とシンプルに書いておけばいいでしょう。
ここで仕事内容まで細かく書こうとするとゴチャゴチャして読みにくくなるため、伝えたい経験がある場合は職務経歴書にまとめましょう。もしくは、面接時に聞かれたら答えられるように準備しておくといいでしょう。
もし、単発のバイトが多いなどの場合は、全部を書こうとせず、「株式会社○○ 他」などとまとめてしまって構いません。
もしくは一番上の行に「大学卒業後、複数のアルバイトに従事」などと書いたうえで、比較的長く続けたものや、応募先の業種・職種に近いものを優先していくつか書いておくのもいいでしょう。
ただし、たくさんのアルバイトを経験していたことは「長く続けられないのではないか」「辞め癖があるのではないか」などのネガティブな印象も与えかねません。なぜそういう選択をしてきたのかは、面接で伝えられるようにしておきましょう。
1つのアルバイトを長く続けていた場合
長く安定的に続けたアルバイトがある人は、社名や部署名を下記のように簡潔に1、2行にまとめるのがいいでしょう。
その際、具体的な仕事内容は書かず、「詳細については職務経歴書に」などと記載するので構いません。
【例】
○年○月 | 株式会社○○にアルバイトとして入社 コンビニエンスストア○○店で接客リーダーとして従事 (詳細については職務経歴書に記載) |
○年○月 | 一身上の都合により退職 |
正社員とアルバイトの両方の経験がある場合
特に分けることなく、職歴を時系列で書きましょう。その際、正社員なのかアルバイトなのかをわかるように書いておくと、採用担当者がわかりやすいです。
【例】
○年○月 | 株式会社○○に入社(正社員) ○○フード事業部 営業グループに配属 |
○年○月 | 一身上の都合により退職 |
○年○月 | 株式会社○○に入社(アルバイト) ○○レストラン○○店 ホール担当 現在に至る |
アルバイト経験を書く際の注意点
●たくさん書きすぎない
いろいろな経験があることをアピールしようと、アルバイト実績をたくさん書いてしまう人がいますが、できればやめておきましょう。「飽きっぽい」などのネガティブな印象を与えてしまったり、情報が多すぎて逆に印象に残らない場合があるからです。
アルバイト経験を通じてアピールしたいことがあれば、履歴書ではなく職務経歴書に読みやすく項目を作って記載するようにしましょう。
●ブランク期間がある場合は説明できればOK
採用担当者によっては、職歴の中に何もしていないブランク期間があるのを気にする人もいます。もしアルバイトをしていたことを書かないことで職歴にブランク期間ができてしまう場合は、履歴書にアルバイトについて記載してもいいですが、面接で聞かれた時にきちんと説明できるかが重要です。
「正社員の仕事を探しながら、自分に合った働き方を探すために短期のアルバイトを続けていた」「資格取得の勉強をしながらアルバイトを続けていた」など、自分なりの説明ができるように準備しておきましょう。
まとめ
アルバイト経験も立派な経験であり、十分にアピール材料になります。ただ、履歴書の役割はあくまで経歴や職歴を伝えることが第一であり、情報を詰め込みすぎる必要はありません。
職務経歴書もうまく活用しながら、採用担当者が「この人に会ってみたい」「この人と一緒に働きたい」と思うようなわかりやすい履歴書の作成を心がけてください。