自己分析を進めると、見えてくるのは長所だけではありません。
誰しも1つや2つの短所はあるものです。その短所をうまく自己PRに繋げられると、企業へのアピールの幅も大きく広がるはず。
ここでは、自分の短所とも言える「弱み」を、うまく「強み」に変えるための発想術を紹介します。
目次
- 「自分らしさ」を企業にどう伝えるか
- こんな「弱み」も、視点を変えると立派な「強み」に
・飽きっぽい → ? ・優柔不断 → ? ・人付き合いが苦手 → ? ・自己主張ができない → ? ・仕事が遅い → ? ・環境に流されやすい → ? ・真面目すぎる → ? ・おっちょこちょい → ? - まとめ
「自分らしさ」を企業にどう伝えるか
自己分析の結果、見えてきた「自分らしさ」をうまくアピールすることが、就職活動を成功させる重要なカギとなります。とはいっても、自分の「いいところ」や「強み」は、自分自身ではなかなか気づきにくいものです。
だからといって、企業へのアピールをあきらめてはいけません。そういう時こそ、発想を転換させてみることが大事なのです。
例えば、自分の「短所」や「弱み」など、マイナスだと思っていることを思い浮かべてみてください。それをうまく「強み」に言い換えられれば、企業にアピールできる幅が広がると思いませんか?
自分にとっては直したいと思っていることでも、裏を返せばそれも「あなたらしさ」の一部分。あなたという人物の魅力を伝えるための重要な要素なのです。
決してネガティブにならず、ポジティブな発想で自分自身をアピールしましょう。
こんな「弱み」も、視点を変えると立派な「強み」に
以下のような性格面での「短所」や「弱み」も、見方を変えれば立派な「強み」になります。アピールにつなげる際の注意点もしっかり頭に入れて、うまく「自分らしさ」として表現してみてください。
●飽きっぽい
飽きっぽい性格は、裏を返せば「いろいろなものに興味が持てる性格」だということです。
「好奇心旺盛で、次々に新しいことにチャレンジしたくなる」とアピールすれば、すごく前向きな人物という印象を与えることが可能です。「発想力が豊か」「フットワークが軽い」と言い換えることもできるでしょう。
企業としては、仕事に対して粘り強く取り組んでほしいと考えるものです。だからこそ、無責任な印象を与えないように気をつけることが大事。「責任を持って、継続して取り組める」とフォローするのを忘れないようにしましょう。
●優柔不断
優柔不断な人は、「常に慎重に物事を考えられる人」ともいえます。確かに仕事をするうえではスピードが重要であり、優柔不断と聞くと決断力がないような印象を与えてしまうかもしれません。
しかし、何事も早ければいいわけではありません。「慎重に考えられる」「物事を多面的に見られる」のは、貴重な取り柄なのです。
そのうえで、決断力がある人物だと印象づけるためにも、「タイミングは逃さない」「一度決めたら最後までやり遂げる」と伝えられると、好印象を与えられるはずです。
●人付き合いが苦手
それだけ聞くとコミュニケーション能力に問題があるような印象を与えてしまいますが、それは思い込みです。「人付き合い」とは、交流の広さや打ち解けやすさだけでなく、「個々の相手としっかりとした信頼関係を築けるかどうか」も重要なポイントなのです。
だからこそ、相手の気持ちを察する努力ができ、大切な人と良好な関係を作れる人であることをアピールできれば、「この人には安心して仕事を任せられるな」と思ってもらえるはずです。
●自己主張ができない
自己主張が苦手な人は、「周りの意見に耳を傾けられる人」ともいえます。チームで仕事をしていくうえでは、それができる人は間違いなく重宝されます。サポート役やコーディネート役などに回ることで、活躍の場を広げることもできるでしょう。
最近は「場の空気を読むこと」を重視する風潮がありますが、必ずしも、むやみやたらに同調するわけではないことはしっかり伝えたいところです。
●仕事が遅い
よく「マイペース」の一言で片付けてしまいがちですが、それだとアピールとしては弱くなります。仕事に時間がかかるということは、「こだわりが強く、妥協しない」とも言い換えることができます。また、「几帳面でミスをしないように慎重に物事を進めている」ともいえるでしょう。
ただ、仕事である以上はスピードが求められることもあります。「約束は守る」「納期には遅れない」などと添え、何事にも粘り強く取り組める人物であることをうまく伝えましょう。
●環境に流されやすい
環境に「流されている」のではなく、「適応している」と表現するだけで、与える印象はだいぶ変わります。採用担当者は、応募者が入社後に新しい職場や仕事になじめるかどうかをすごく気にしますので、適応力のある人は歓迎されるはずです。
気をつけたいのは、「こだわりがない」「自己確立できていない」という頼りない印象を与えないこと。面接の場でのやりとりなどを通じ、自分の意見をしっかり言葉にできることをアピールしましょう。
●真面目すぎる
真面目な性格がゆえに「融通が利かない」といわれる人は、「信念やポリシーを持ち、最後まで意思を貫ける人」でもあります。確かに働くうえで柔軟性は大事ですが、仕事をやり遂げられなくては意味がありません。大変だったけど最後までやり抜いたエピソードなどを伝え、「どんな逆風が吹いても、最後までやり通せる筋の通った人」という印象を与えられるよう心がけましょう。
なお、古いやり方に固執したり、独りよがりな行動をとる人だと思われてしまうと、逆に採用担当者は不安になるものです。チームワークで乗り越えたエピソードなどを通じ、与えられた環境で力を発揮できる人物であることもしっかり伝えたいところです。
●おっちょこちょい
うっかりミスをしがちなおっちょこちょいの人は、逆にいえば「小さなミスはしても、致命的な失敗はしない」ことが多いです。常に迅速な判断・対応を心がけ、問題点に気づいたら早めに軌道修正ができる良さをうまく伝えるといいでしょう。
スピードを重視するあまりにうっかりミスをしてしまう場合も多いため、「すぐに行動に移せる人」ということもできます。ミスをしないように工夫や努力していることをアピールできれば、好印象を与えられるはずです。
まとめ
今回紹介した発想術は、自己分析を進める場合においても役立てられるはずです。物事を決めつけず、多面的に見ながら、自分の良さや強みをうまく捉えて自己PRに繋げてください。大事なのは、自分自身をポジティブに見つめること。うまく「自分らしさ」を見つけ出してみてくださいね。