就職活動を始めたら、まず最初にやるべきことがあります。それが「自己分析」です。
自己分析を通じて自分の「軸」を知っておくことは、仕事選びの他にもいろいろなことに役立ちます。
そもそも自己分析って何?
自己分析とは、一言で言うと「自分自身の特徴を理解するための作業」です。
就職活動では、自分のことを知らない人に対して「私はこんな個性があり、こんなことを考えています」ということを短時間でわかりやすく伝えなくてはいけません。そのためには、まずは自分のことを自分でわかっておく必要があります。ポイントは2つあります。
●経験したことを振り返る
小さい頃から現在までに何をやってきて、どんなことが得意なのかを振り返り、整理します。そこから「自分がやりたいこと」や「できること」「強み」が見えてくるものです。
●価値観を明確にする
何が好きで、何が嫌いか。これまでに何を重視して様々な決断してきたのか。自分が大事にしている考え方を知っておくと、迷った時に選択しやすくなったり、納得のうえで決断できます。
つまり、就職活動において自己分析が大事な理由は、自分の「軸」を見つける作業だからです。軸がわかっていれば、自分だけの判断基準が持てるので、いろいろなことが進めやすくなります。
自己分析はこんなところで役に立つ!
●業種・職種選び
「自分が何に興味があるのか」「何をしている時に喜びを感じるのか」「何が得意なのか」といったことがわかっていれば、それをヒントに自分に合う仕事や働き方が見えてくるものです。例えば「人と話すのが好き」であれば、「人と接する仕事」という切り口で仕事を探すことができますし、「細かい作業が得意」であれば、ものづくりの仕事が向いているかもしれません。パソコンや機械が好きなら、IT業界の中で興味を持てる仕事を探してみる、といったことができるでしょう。
●履歴書やエントリーシートの作成
企業の担当者は、応募書類から「あなたがどんな人か」を読み取ろうとします。自己分析がしっかりとできていれば、「自分はこんな人です」を書類からでもしっかり伝えることができます。「この人と会ってみたい」と思わせる自己PRができるはずです。
●面接対策
自分のことがわかっていて、強みがきちんと整理できていたら、自信を持って自己アピールができます。しかも、過去の経験や自分の内面と向き合って得た情報を自分の言葉で話すことができるわけですから、説得力が増します。
●入社後の仕事やキャリア形成
自分の「軸」がわかっていれば、働き始めてからもいろいろな場面で役に立ちます。例えば、自分はどういう環境であれば力を発揮できるのか、前向きに頑張れるかが理解できていたら、働く環境作りや仕事への向き合い方を自分なりに選んだり、工夫することができます。好きな仕事・頑張れる仕事がわかっていれば、将来について前向きに考えることができ、キャリアプランも描きやすくなります。
自分の「軸」を見つけるための自己分析の方法は?
1.自分のこれまでを振り返る
一番やりやすいのが、自分自身の過去を振り返りながら「やってきたこと」や「その時の気持ち」を整理する方法です。以下の項目を参考に、具体的なエピソードを書き出して、年代順に並べてみたり整理してみましょう。
・嬉しかったこと
・嫌だったこと
・頑張れたこと
・得意で自信があること
・人からよく褒められたこと
・大切にしてきたこと
・やり遂げて達成感があったこと
2.身近な人と話す
自分ひとりで考えていても、気づけなかったことや忘れてしまっていることもあるでしょう。そんな時は、自分のことをよく知る身近な人に話を聞いてみるのがおすすめ。思わぬエピソードが聞けたり、自分では見過ごしていたことも他の人の視点で話してもらえるため、自分を客観的に見るための良い機会となるはずです。
3.無料の就活講座を活用する
東京しごとセンターでは、就職活動に役立ついろいろなセミナーを開催しています。もちろん「自己分析」をテーマにした講座もあるので、活用してみてください。
※すぐに使える就活講座「自己分析」
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4.個別カウンセリングを受ける
もし自己分析を進めてみて「難しいな」と感じたり、もっと深く自分のことを知りたいと思った時は、就職活動のプロに力を借りることもおすすめです。東京しごとセンターで実施しているアドバイザーとの個別カウンセリングを利用してみてください。マンツーマンであなたの就職活動をサポートします。