「どんな仕事が自分にぴったりなのか、よくわからない」という人も多いと思います。今まで続けてきた仕事が本当に自分に合っているのか、迷っている人もいるでしょう。
そんな時は、いろんな角度から自分自身について見つめ直すのが一番です。以下に用意した「20の質問」を参考に、さっそく自己分析を進めてみましょう。

質問に答えることで見えてくるものとは?

適性や価値観をあらゆる角度から見つめ直す

「自分に合った仕事」や「やりたい仕事」は、向こうからやってくるものではありません。自分から見つけに行かなければ出会えませんし、出会った時に「この仕事だ!」とちゃんとつかみ取るためには、きちんと準備しておかなくてはいけません。
そのために必要となるのが「自己分析」です。自分自身を見つめることで、「何がしたいか」「何をしている時が楽しいか」だけでなく、「何が嫌なのか」についても整理しておく必要があります。
つまり、あらゆる角度から、適性や価値観を見つめ直すことが大事なのです。


自己分析している様子のイラスト

20の質問と回答するときのポイント

具体的なエピソード

いろいろな角度から自分自身の性格や志向、適性を分析するためには、質問に対して自分なりの答えを考えてみるのが有効です。

大事なのは、質問をきっかけに自分自身の考えを整理したり、これまでの仕事やアルバイトでの経験を振り返ってみることです。

質問の回答は、何かに書き出したり、誰かに協力してもらって会話の中で整理するなど、自分のやりやすい方法でまとめてみてください。

性格や志向に関する10の質問

【1】寝食を忘れるほど熱中して取り組んだことは?

自分の好きなことの中でも、時間を忘れるほど夢中になれることが何なのかを思い返してみましょう。
もし何も浮かばない場合は、家族や自分をよく知る周囲の人に聞いてみてもいいかもしれません。

【2】あなたが人一倍詳しく知っていることは?

いくらでも人に話せることは何でしょうか。なぜそれほど夢中になれるものなのかについても、考えてみてください。

【3】他人に誇れる「長所」は何?

自分自身で考える「自分のいいところ」「強み」を考えてみましょう。

【4】自分の性格でよく人から褒められるところは?

褒められたエピソードを思い返してみましょう。また、「よく言われること」を振り返ってみてください。

【5】人から褒められて嬉しかったことは?

1つ前の質問で考えたことの中から、特に印象に残っていることを考えてみるといいでしょう。

【6】人から指摘されて嫌だったことは?

「嫌で忘れたいこと」というよりは、自分では意外だったことや、言われて反省したことなどを振り返ってみるといいかもしれません。

【7】どんな人を尊敬する?

「自分もこうなりたい」「こんな人と一緒の時間を過ごしたい」と思える人がどんな人か、考えてみましょう。

【8】「人」「もの」「お金」でいちばん興味があるものは?

迷った時は「どれが満たされていると一番満足できそうか」を考えてみましょう。

【9】今、最も不安に感じていることは?

「心配なこと」「気になっていること」でも構いません。その理由も考えてみましょう。

【10】「安定」と「挑戦」なら、どちらを求めたい?

両方求めたいという人もいると思いますが、どちらに重きを置きたいか、順位づけだけはしておきましょう。

これまでの経験や仕事に関する10の質問

【11】よく人に「向いている」といわれる仕事は?

「得意そう」「それをしている時は楽しそうに見える」でも構いません。自分ではそうは思わなくても結構です。なぜなのかも考えてみましょう。

【12】今までにやった中で嫌だった仕事(アルバイト)は?

「どこが嫌だったのか」「何が苦痛だったのか」についても考えてみましょう。

【13】どんな瞬間に「楽しい」と感じる?

仕事でも、仕事以外でも、どちらでも構いません。その理由も考えてみましょう。

【14】どんな瞬間に「つまらない」と感じる?

仕事でも、仕事以外でも、どちらでも構いません。その理由も考えてみましょう。

【15】自分の提案がきっかけで実現したことは?

「何が評価されたのか」についても考えてみると、自分自身の「得意」や「強み」が見えてくるはず。

【16】人にしてあげたことで喜ばれたことは?

「どんな気持ちで取り組んだのか」や「その時に言われて嬉しかったこと」も思い返してみましょう。

【17】給料が安くても、好きで続けられそうな仕事は?

あくまで理想で構いません。お金よりも大事なことが何なのか、何が満たされていると満足できそうかを考えてみましょう。

【18】一緒に働くなら人数は何人くらいがいい?

どういう集団(組織)の中でどういう役割を担いたいか、イメージしてみましょう。

【19】土・日と平日、休みはどちらがいい?

オフの日にどんな過ごし方をしたいのか、ちょっと考えてみましょう。

【20】子どもの頃に憧れた仕事は?

なぜその仕事に憧れたのかについても考えてみましょう。

まとめ

質問に答えていく中で、何かしらの共通点や仕事探しの「軸」になりそうなキーワードが見えてきたら、それを大切にして、企業研究や仕事情報の収集に挑んでください。
また、就職活動の早い段階でこれらの質問に対して自分自身の考えをまとめておくことは、その後の応募書類作成や面接準備のフェーズでも間違いなく役に立ちます。
適性検査やワークシートなど他の自己分析ツールと合わせて、今回ご紹介した「20の質問」をうまく活用し、自分にぴったりの仕事を見つけてくださいね。