面接では準備していたことがしっかり話せて、自分でもうまくいったと思ったのに次に進めない…なんてことがあるかもしれません。
そんな時は、知らず知らずのうちに「面接でのNGな振る舞い」をしてしまっている可能性があります。
今回は「面接でやってはいけないこと」と、それをしないために気をつけたい準備について紹介します。
これをやってしまうとNG!
⚫︎1.調べればわかる「基本情報」を質問する
「企業理念」や「創業年月」など、その会社のホームページを見ればすぐに調べられることを面接で堂々と質問するのはNGです。「そんな簡単なことも調べていないのかな」と悪印象を与えてしまいますし、「この人は本当にうちの会社に興味を持っているのだろうか」と思われてしまうからです。
今は何でも簡単に調べられる時代です。応募先の情報についてはホームページや求人票などを事前にしっかりと読み込んでおき、それでもわからないことを面接で確認するようにしましょう。
例えば企業理念について聞きたい場合は、「御社は企業理念として○○をすごく大切にされていると思いますが、それにはどのような背景があるのですか?」などと質問できれば、事前に会社のことを調べていることもアピールでき、前向きな印象を与えることができます。
⚫︎2.話が長い、一方的に話してしまう
面接は応募者がアピールする場で間違いありませんが、同時に、企業側が「応募者がどんな人か」を判断する場でもあります。自分本位で一方的に話し続けることは一方通行のコミュニケーションであり、企業側からは「空気が読めない人なのかな」と思われる可能性があります。
「たくさん話せたから、企業には熱意が伝わったはずだ」ではありません。大事なのは、聞かれたことに対してわかりやすく手短に伝えること。緊張する場ではありますが、「面接官との会話を楽しむ」という気持ちで挑めるといいでしょう。やりとりを通じて、企業はあなたの人間性や「入社後はどんなふうに仕事に取り組んでくれるか」を確認します。
もし質問の意図がわかりにくかった場合は、最初に「それは○○についてお答えすればよろしいですか?」と確認するようにし、それから回答しましょう。
⚫︎3.前職のネガティブな話をする
退職理由や志望動機を聞かれた際に、前の会社を悪く言ったり、仕事に対する不平・不満を口にするのは絶対にNGです。もしそれが本当のことだったとしても、そういうネガティブなことを面接の場で話す人に対して、企業側はいい印象を持たないからです。
例えば、不満ばかり話す人に対しては「この人はうちに入っても文句を言って辞めてしまうのでは」という印象を持つでしょう。また、会社や同僚の悪口を言う人に対しては「そういうことを人前で平気で話す人だ」と判断するかもしれません。一緒に働きたくないと思われてしまったら致命的です。
ネガティブな話であっても、できるだけ「前向き」な言葉で表現するようにし、そのうえで「御社に入ったらこんなことをしてみたい」と伝えられれば、やる気のアピールにもつなげられます。
⚫︎4.最初からお金の話をする
就職活動において給与額や待遇面について確認するのは非常に大事なことです。しかし、ものには順序があります。「給与額に幅があるようですが、私の場合はいくらになりますか」などと最初から金額を確認してしまうと「お金のことにしか興味がない人なのかな」という印象を与えかねません。
給与について質問する前に、自分はどういう仕事がしたいのかやどんなことができるかを明確に伝え、そのうえで評価制度の仕組みや年収モデルなどを確認しながら、待遇面についての話ができるといいでしょう。
同様に、残業時間や福利厚生などの制度面の話ばかりするのもあまり印象が良くありません。もちろん働くうえで大事なことですから必ずどこかで確認する必要はありますが、できれば最初から質問するのだけは避けましょう。
⚫︎5.「特にありません」と質問をしない
多くの面接では、最後に「何か質問はありますか?」と聞かれますが、その時に「特にありません」と質問しないのはNGです。
なぜなら、「わからないことがあれば聞いてほしい」というそのままの意図だけでなく、どういう質問をするのかを通じて、面接官は「応募者の人柄」について知ろうと考えているからです。だからこそ、「特にありません」では「この人は本当にやる気がるのかな?」と思われる危険があります。
できれば事前にホームページや求人票を確認していくつか質問を考えておくといいでしょう。こちらの【逆質問についての記事】も参考にしてみてください。
⚫︎6.相手の目を見て話さない
面接官は応募者がコミュニケーションを取れる人かどうかを気にします。それは、接客や営業などの仕事に限った話ではありません。その時に判断材料にするのが「相手の目を見て話ができるか」です。ずっと下を向いて話していると「この人はお客さんや同僚にもそういう対応なのかな」と不安になるものです。
また、目を見て話すのは「自信を持って話をしている」という印象を与えます。同じ話をしていても、面接官の印象は大きく変わってきます。
相手の目を見るのが苦手な人は、特に伝えたいような「大事なところ」だけでもいいので、少しでも努力してみましょう。あるいは、相手の鼻やおでこのあたりを見るようにするだけでも、顔や目線が下がらず前向きな印象を与えられるでしょう。
⚫︎7.ビジネスマナーが身についていない
面接でとにかく大事なのが「第一印象」で、それを左右するのは服装や身だしなみなどの見た目や、姿勢や表情など、そして最初の挨拶です。
見た目に清潔感がなかったり服装がだらしなければ、面接官は「この人と一緒に働きたくないな」と思うはずです。表情に覇気がなかったり元気が感じられなければ「この人にまた会いたいな」とは思われないかもしれませんし、挨拶がきちんとできないと、コミュニケーションへの不安を感じるでしょう。
ただ、これらはビジネスマナーが身についてさえいれば問題ない部分です。面接前にいくらでも対策が可能ですから、模擬面接をしっかりやっておくなど、【面接のマナー】をきちんと意識して準備しておきましょう。
気をつけるためのポイントは?
大事なことは「面接官の気持ちになる」ことです。最初の挨拶ができていなかったり、目を見て話してくれなかったり、聞いたことに答えてくれなければ、当然「この人は入社してから大丈夫かなあ…」と不安になるはずです。
また、ネガティブな話が多かったり、準備不足が伝わってしまうことも面接官からしたら不安材料です。もし心当たりがある人は、まずは自分の過去の面接を振り返ってみましょう。これから初めての面接を受ける人は、面接対策の時点から気をつけるよう意識してみてください。
まとめ
面接が終わった後に、自分のその日の振る舞いや話した内容を振り返っておくと、いろんなことに気がつけるかもしれません。NGな振る舞いがないかを確認して、次の面接の準備に活かしてくださいね。