世の中にはたくさんの企業があります。全ての会社が自分に合うとは限りませんので、しっかりと見極める必要があるでしょう。
入社後に「こんなはずじゃなかった」とならないよう、自分に合う会社を見極めるためにやるべき3つのことを紹介します。
自己分析をする
まずは自己分析を行い、自分自身の「軸」を見つけておきましょう。
その軸に沿って企業選びをしていけば、大きく失敗することはありません。
結果、ミスマッチも起こりにくくなります。
自己分析を進める際は、以下の2つを意識するようにしましょう。
●経験を振り返っておく
小さい頃から現在までに何をやってきて、どんなことが得意なのかを振り返り、整理します。そこから「自分がやりたいこと」や「できること」「強み」が見えてくるものです。
アルバイトやインターンシップなどの経験がある人は、働いた時のことを振り返って「人から褒められたこと」や「時間を忘れるくらい夢中になれたこと」「もっとやってみたいこと」などをイメージしてみましょう。企業選びのヒントになるはずです。
●自分の「価値観」を明確にしておく
何が好きで、何が嫌いか。これまでに何を重視して様々な決断してきたのか。自分が大事にしている考え方を知っておくことで、「自分らしい選択」がしやすくなります。
結果、「こんなはずじゃなかった」と思ってしまうような、ミスマッチにつながる選択や決断はしにくくなります。
希望する条件に優先順位をつける
自己分析によって「自分は何を大事にしたいか」が明確になったら、次はその優先順位をつけていきましょう。
「これだけは譲れない」という条件を絞り込むことで、企業選びの軸が見えてくるはずです。
条件を絞り込むにあたり、1つ大事なポイントがあります。それが「見えにくい情報」にもしっかり目を向けることです。
目に見える「わかりやすい情報」だけで判断しない
雇用条件(給与、労働時間、福利厚生など)は、求人票や企業のホームページなどでも明確かつ具体的に書かれているため、非常にわかりやすい部分です。
わかりやすいがゆえに、企業を比較検討する際にはどうしてもそこに目がいきがちです。
しかし、ミスマッチを起こさないために大事になるのが、「見えにくい情報」にもきちんと目を向けることです。
見えにくい情報とは、「こんな働き方をしたい」「こんな組織で働きたい」という条件のこと。数字などで具体的にわかる情報ではないからこそ、企業を研究して自分で確認しなくてはいけません。
「こんな働き方をしたい」の一例
- たくさんの人や企業と関わりたい
- 新しい事業や商品・サービスを提案・創出したい
- 好きな業界や商品に関わりたい
- 専門分野を極めたい
- 人や社会から喜ばれる仕事がしたい
- 海外と深く関われる仕事がしたい
- マニュアルや手順に沿って働きたい
- 最新技術を扱う仕事がしたい など
「こんな組織で働きたい」の一例
- 理念やビジョンが明確な組織
- 知名度のある組織
- 急成長中の組織
- 自由で柔軟な、ルールが少ない組織
- 一体感やチームワークがある組織
- 評価基準が明確な組織
- 成果だけでなくプロセスが評価される組織
- 将来独立しやすい組織 など
このようなことについても、自分が大事にしたいのは何かを明確にしたうえで、きちんと優先順位をつけておく必要があります。
それが、「自分に合った、長く働ける企業」を見つけるための一番の近道になるのです。
自分の軸をもとに企業選びを進める
自分自身の「軸」や優先順位が定まったら、その基準をもとに企業選びを進めましょう。
同じ業界でも特徴は企業ごとに異なります。できるだけ複数の企業を比較検討するなど、たくさんの企業情報に触れてください。
いろいろな手段を活用して企業情報を集めよう
企業情報はいろいろな方法で収集できます。できるだけ視野を広く持って探すためには、多くの企業と出あえる場に足を運んだり、プロの力を借りることもおすすめです。
●合同説明会に参加する
たくさんの企業が一同に集まる合同説明会に足を運べば、一度に複数企業の情報収集が可能です。企業の担当者と話すことができる場が設けられていれば、気になることを直接質問することもできます。
●インターネットや書籍などで探す
求人サイトや求人情報誌(フリーペーパーなど)を活用して、条件に合いそうな企業を検索してみましょう。
詳しく知りたい企業があれば、公式のホームページもチェックしたり、その企業が独自に行う会社説明会に足を運んでみるのもオススメです。その企業の雰囲気をつかむことができます。
●OB・OG訪問
気になっている企業がある場合は、OB・OGを訪問してみるのも有効です。
何より、働いているからこそわかるその企業のリアルな情報を得ることができます。選考にあたってのアドバイスがもらえれば、就職活動を有利に進められるかもしれません。
●アドバイザーに相談してみる
ヤングコーナーのキャリアアドバイザーに相談すれば、自分では探せなかったような企業の情報を得ることができるでしょう。求職者の適性を判断して企業情報を紹介してくれるので安心です。
企業情報を収集するポイント
求人情報では見えにくい、働き方や職場環境などの情報について知るためには、働く人たちの声を参考にするのがいいでしょう。年齢や境遇が近い社員がどのように、どんなやりがいを持って働いているかがわかれば、入社後の自分の姿をイメージできます。
会社の理念やビジョン、社風といったものは、経営者の考え方や人柄による部分が大きく影響します。経営者インタビューなどにも触れて参考にしましょう。
他にも、その会社の離職率や定着率、年齢構成や男女比を調べてみると、「働きやすさ」や、「その企業が大事にしていること」がイメージしやすくなります。
まとめ
就職活動は企業から内定をもらうことがゴールではありません。入社後にやりがいを持って自分らしく働けるよう、しっかりと自己分析や企業研究をし、長く働ける自分にぴったりの企業を探してください。