ベンチャー業界と聞いてみなさんはどう感じますか?「若手が多そう」「規模が小さそう」「面白そう」など人によって様々な印象をもっているはずです。ここでは、「ベンチャー企業」と呼ばれている企業はどんな企業なのか。ベンチャー企業で働くことのメリットやデメリットについてご紹介します。

ベンチャー企業とはどんな企業?

ベンチャー企業とは革新的なアイデアや技術をもとにして、新しいサービスやビジネスを展開する企業のことを「ベンチャー企業」と言います。会社の規模としては小規模から中規模であることがほとんどです。「新興企業」の意味でもこの呼び方が使われます。

※ベンチャー企業の明確な基準や定義はありませんが、経済産業省がベンチャー企業を調査した時には以下の基準で選んでいます。

ベンチャー企業の抽出基準(※)

原則として設立10年未満かつ従業員100名以下の企業であって、以下の項目のいずれかに該当する企業

  • 独自の製品技術・ビジネスモデルを有している企業
  • 特許・実用新案の取得または申請中
  • 新市場の開拓を目指す企業
  • 株式公開を計画している企業
  • 指定ベンチャーの認定を受けている企業
  • 各種のベンチャー賞を受賞した企業
  • ベンチャーキャピタル等投資機関より出資を受けている企業
  • その他

引用元:経済産業省、平成19年度創業・起業支援事業ベンチャー企業の経営危機データベース~83社に学ぶつまずきの教訓~

特に2000年以降、IT技術の進化や様々な規制緩和に伴って、ベンチャー企業の設立が急速に増えています。最初は小規模の組織でスタートし、後に上場をして規模を拡大するベンチャー企業も少なくありません。

ベンチャー企業と中小企業の違い

ベンチャー企業と中小企業を同じ(イコール)だと考えている人がいますが、中小企業は、会社の規模(資本金や従業員数)のみで定義が決まっています。そのため、設立からの年数や事業の新しさ等は関係ありません。

歴史ある優良な中小企業も数多く存在しますし、「ベンチャー企業」でありながら会社の規模(資本金や従業員数)として「中小企業」でもある企業というものが普通に存在します。

このように、ベンチャー企業と中小企業は、定義をしようとする際のアプローチがまったく異なるものなので、メリットやデメリットを分析する際にも、そのことを十分に理解して区別しましょう。

ベンチャー企業で働いたらどうなる?

ここではベンチャー企業で働いたときの一般的なメリット、デメリットについてご紹介します。

一人ひとりの裁量権が大きい

ベンチャー企業ではスピード感が求められ、なおかつ少人数で事業活動を行うことが多いため、新卒採用を通じて入社した場合でも実力があれば20代で管理職や役員になれるようなケースもしばしば見受けられます。一人ひとりの裁量が大きく、自主性を持ってさまざまなことにチャレンジできる機会が多いのは、ベンチャー企業の大きな特徴であり、そのような環境で働きたい方にとっては、メリットになるといえます。

仕事の幅も広い

少ない人数で多くの仕事をこなさなければならないため、部署をまたいで業務が発生することも多くあります。営業をやりながら、マーケティングや広報を兼ねるといったことも珍しくありません。新しい部署の立ち上げを任されることもあるでしょう。
幅広い仕事を経験することによって、新たな自分の強みを発見したり、将来役立つスキルを身につけたりすることができる環境だといえます。

経営者との距離が近い

大企業の場合、面接や入社式以降、社長とほとんど会わないというところも少なくありません。しかし、多くのベンチャー企業では、経営者との距離が近く、同じフロアや隣の席で社長が仕事をしているなんていうこともよく見受けられます。役員や経営者とともに仕事をする機会があるということは、自分の成長にも大きくかかわってくるでしょう。自分の提案や疑問などを経営者に直接ぶつけることができるのも、ベンチャー企業の特徴であり、魅力でもあります。

倒産するリスクは大企業よりも高い!?

素晴らしい商品・サービスを生み出していたとしても、資金面で苦しくなり、志半ばで息絶えてしまう企業というのも、実は世の中にたくさんあります。設立間もないベンチャー企業は、市場の動きや競合他社からの影響を受けやすく、既に安定した事業を行っている企業に比べた場合、資金繰りなどは単純に困難です。そのため、ベンチャー企業の経営者は、様々な手段で資金を集め、リスクを分散させながらいち早く事業を成長させようと奮起しています。歴史ある大手企業であっても突然の倒産などが起こりうるような時代であり、個人としての知識やキャリアを積み上げていくことが重要にはなりますが、せっかく入社しても、会社自体がなくなってしまうリスクがあるということは、いずれにしても覚えておく必要があります。

収入面のリスク!?

もちろん例外もたくさんありますが、創業期・成長期のベンチャー企業は総じて給料が低かったり不安定だったりする傾向があります。ボーナスがない、固定残業制を採用しているといったところなども多く、収入が少ない可能性は大いにあるでしょう。また福利厚生なども制度ができていない場合もあります。
ただし、給与は少ないけれど、ストックオプションなど別のインセンティブになるようなものを採用している企業もあります。

ベンチャー企業に向いている人ってどんな人?

ベンチャー企業で働くメリット、デメリット等を総合的に踏まえ、例えば下記のような方はベンチャー企業に向いている可能性が高くなるのではないでしょうか。

  • 環境適応能力が高い
  • マルチタスクをこなせる
  • 給料や福利厚生などの条件よりもやりがい重視
  • 新しい技術を勉強することが得意
  • 自分で考え行動できる
  • チャレンジ精神旺盛

他にもあるかも知れませんが、大手企業や中小企業やベンチャー企業の様々な人に触れて、自分に合うかどうか「肌」で感じてみることも重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
ベンチャー企業はワークライフバランスや安定を重視する人には、向いていないかもしれません。一方で、ベンチャー企業で働くということは、大変なこともたくさんある分、大企業では経験できないことを沢山経験できる可能性がありそうです。

いずれにしても大切なのは「ご自身に合った職場や環境を見つける」ということなのではないでしょうか。

故に、まだ検討されたことがない方は、「ベンチャー企業」も選択肢の中に加えてみてはいかがでしょうか。

また、「大手企業」、「中小企業」、「ベンチャー企業」のいずれか、または、そのそれぞれに興味があるのに、選ぶ自信がなく、不安を感じるような方は、働いている人の話を聞いて、それぞれの雰囲気を感じ取り、自分に合った企業や働き方を探してみてはいかがでしょうか。

東京しごとセンターでは皆さんの就職・転職活動を応援しています。
この記事を読む皆さんにとって、良い就職や転職になることをお祈りします。


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