皆さんは、応募企業を探す際はどのようにして企業を選んでいますか?

自分の身近な人が働いている業界・企業などでしょうか?
テレビCMで流れている、聞いたことのある有名な企業でしょうか?
企業を選ぶ際は「まずは興味がある企業」というのが第一にあると思います。

しかし、有名企業ばかりに執着したことで、どんどん内定をのがしてしまうなんていう話が、実際にはよくあるのです。「有名企業だから」というだけの理由で選んでしまう方は、のちのち就活が大変になるかもしれません!

本記事では、まだあなたやあなたのお友達に知られていないような、知る人ぞ知る「優良企業」を見つける方法について解説します。

そもそも日本には企業が何社ある?

日本にはどのくらいの企業数があるかご存知でしょうか?

日本には、約390万社(2016年現在)の企業があり、その内99%が中小企業です。大手企業(=有名企業)は全体の1%になります。大手企業は狭き門であるうえに、社数も少なく、行きたい業界で更に絞ってしまうとほんのわずかしかありません。

しかし、皆さんが知らない優良企業が99%の中に沢山ある!ということを、是非知っておいてください。

※経済産業省 2016年 中小企業白書
http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H28/PDF/h28_pdf_mokujityuuGaiyou.pdf

「消費者向けのビジネス」と「法人向けのビジネス」があるって知ってる?

車やお菓子、お茶などを製造・販売している有名企業は私たち消費者に商品を購入してもらうためにCMを流し広告活動を行っています。このように、私たち一般消費者を相手に商品やサービスを提供している企業をB to C(Business to Consumerの略)と呼びます。

テレビCMや直接商品を手に取ることが多いB to C企業は、私たちにとって身近にあり馴染み深い存在です。就活中の方は、認知度の高いB to C企業を応募企業として選択することが多いため、就職倍率が高くなるのです。

反対に法人向けに製品の素材・部品の供給などの商品やネットワークサービスなどを提供している企業をB to B(Business to Businessの略)と呼びます。B to B企業は消費者である私たちとは直接関わり合いが少ないため、名前を知らないという方も多いかと思いますが、実は世界に誇る技術を持っていたり、財務的に非常に安定していたりするような、知る人ぞ知る「優良企業」が沢山あります。

B to C企業とは?

顧客:一般消費者
例:メーカー(食品、化粧品、ゲーム、文房具)、出版、教育、小売など

B to B企業とは?

顧客:法人
例:メーカー(部品、半製品)、商社、IT、建設、広告など

B to B企業が意外と「あり」な理由

B to Bは企業間契約のため1回あたりの取引金額が大きく、取引は長期・継続的に行われ安定しており、流行には大きく左右されにくい傾向にあります。反対にB to C企業は顧客が消費者の為、消費者の嗜好の変化や流行に影響を受けやすく、ブームが終わると、急激に売れ行きが悪くなることがあります。B to B企業は、B to C企業より長期的に安定した企業が多いかも知れません。

また、B to B企業は安定している割には認知度が低いため、就活中の方に注目されておらず、B to C企業に比べればライバルが比較的少ないのも特徴です。

これまで検討したことがなかった方は、B to B企業も視野に入れ「内定のチャンス」を増やしてみてはいかがでしょうか。

B to B企業の見つけ方

では、実際にどのようにしてB to B企業を見つけたらよいのでしょうか。就活中の皆さんがB to B企業の情報を得る方法はいくつかあります。

STEP1 新聞を読む:新聞で聞いたことがない企業名が出てきたらホームページを調べる。

STEP2 就活サイト:メーカーでも完成品ではなく素材や部品を扱っている企業や商社を見る。素材・部品メーカーや商社はB to B企業であることが大半。

STEP3 合同企業説明会:就活サイト同様、出展企業の中でB to B企業を調べる。

STEP4 キャリアセンター:学生であれば、キャリアセンターに来ている求人を見てホームページを調べる。

STEP5 大手企業の取引先:大手企業ホームページ内に、取引先企業名を掲載している場合には、掲載企業名をホームページで調べる。

最後に

B to B でもB to C企業でも、多くの就活生の方が目をつけない企業に応募することも、就活を着実に進めていくための重要な秘訣のひとつです。東京しごとセンターヤングコーナーでは、『業界職種・企業ラボ』という企業情報に特化したご相談を承るコーナーがあります。応募先企業の研究や、業界・職種研究、B to BやB to C企業を一緒に探すこともできます。ぜひ気軽に相談にいらしてください。

編集部コメント

日本には多くの企業があり、まだまだ知られていない優良企業が沢山ありましたね。就活をして応募企業を絞るのも、390万社分の数十社なわけですから、それだけでも「縁」を感じます。せっかくの縁ですから、しっかり研究をして、その企業の良さを知ったうえで応募してみましょう。その思いはきっと面接官にも伝わると思いますよ。困ったときは東京しごとセンターヤングコーナーに是非ご相談ください。