初めての転職では不安なことがたくさんあって、気が重いことと思います

初めての転職に関する悩みや不安は人それぞれですが、「まずは、応募してみようかな?」と思った時に、最初に立ちはだかる大きな壁は、「職務経歴書」の作成ですね。
履歴書は、インターネット上に参考資料がたくさん載っているし、もともと、学歴と経歴を羅列して、資格を記載するものですから、それほどストレスに感じないと思いますが、職務経歴書はそうはいかないようです。

職務経歴書の作成は「フォーマット探し」から

早速、その書き方について簡単にご説明してみます。
まず、フォームについては、インターネットや書籍やハローワークで情報発信しているものを真似してみてください。履歴書はJIS規格(日本工業規格)がありますが、職務経歴書に関してはフリーです。あなたが自分の仕事内容を分かりやすく表現できそうなフォームを選んでみてください。

さて、良さそうなフォームが見つかっても、「今までの仕事を、どんな風に書いたらいいのか?」「人にアピールできるような仕事はしていない・・・」と、感じる人も多いようです。最初はあまり迷わず思いつくままで良いので自分の言葉で書き出してみましょう。

思い出した順番で良いので、どんどん書いてみる

例えば、日常の振り返りとして出勤時から退社までどんな仕事をしているか思い出して、書き出してみましょう。
また、入社以来、普段から心がけていたこと、一番頑張ったこと、上司や同僚から褒められたこと、苦労したことは何かなど、とにかくたくさん書きだしてみましょう。

例えば、スーパーで働く販売員の日常業務について、思い返したとすると……。

  • 早めに出勤し、レジの袋をたたんだり、レシートの補充をしたり、雑巾がけもして、準備を心がけました。
  • 色々なお客様の対応は、苦労しましたが、相手に合わせた対応が必要なことを学びました。
  • セール中の忙しい時でも、丁寧に接客を行いました。
  • クレーム対応は一生懸命やりました。

まずは、こんな感じでOKです。携わった仕事内容をどんどん書き出してみるのです。

文語的な文章をビジネス的な文章に書きかえる

上記の文章を、採用担当者にイメージがわきやすいような表現にかえてみましょう。数字を用いながら、より具体的に表現すると、わかりやすくなるはずです。

例えば、

  • 毎日30分程早めに出勤し、開店前にあらかじめレジ周りの雑用はすべて終わらせることを心がけました。
  • お子様やお年寄りなど相手に合わせた言葉使いや気遣いすることで、安心して利用いただくことを学びました。
  • セール中の忙しい時にも、大きな声で笑顔を絶やさず、落ち着いて接客対応を行いました。
  • クレーム対応は、マニュアルに沿って対応をした上で、上司に素早く連絡し、スムーズに解決ができるよう一生懸命やりました。

さらに良くするために、できるだけ、文章の最後の動詞は、力強い言葉を使うことも大切です。
特に、「心がけました」「学びました」「行いました」「一生懸命やりました」などの文語的表現から、ビジネスでよく使われる表現にし、「どう貢献したか=成果」がわかるように工夫しましょう。

例)「○○を~~することによって、××を▲▲▲した」

「▲▲▲した」のところに入れたい言葉(例)
達成した。改善した。向上させた。増加させた。短縮させた。構築した。制度化した。可能にした。など

職務経歴書を作成するには、やはりコツがあります。ビジネス的表現を用い、貢献度合いや成果が具体的かつ要約されている職務経歴書はとても見やすく、優秀な人材という印象を与えます。
しかし、一人で作成するには限界もありますので、そんなときこそ、東京しごとセンターのキャリアカウンセリングやセミナーをぜひご利用ください。
きっと納得のいく職務経歴書が作れますよ。

編集部コメント

転職活動での書類選考通過率は通常約10%~30%と言われております。
特に志望度の高い企業へは選考を通過し、面接のチャンスをつかみたいですね。
職務経歴書は、自分の分身となって企業にアピールできるものです。
多くの応募書類から、自分の書類に目を留めてもらうにはどうすればいいかを考え、言葉使いや表現方法を変えることで見違えるほど改善するというヒントがたくさん書かれたコラムだと思います。