これまでのコラムでは、社会人1〜2年目の方が感じやすいキャリアへの違和感やモヤモヤについて、その背景や向き合い方をお伝えしてきました。最終回となる今回は、「キャリアを“自分ごと”にする」というテーマで、これからの働き方を考えるうえで大切な視点をご紹介します。

「キャリアを考える=転職」ではない

「キャリアを考える」と聞くと、「転職を前提とした話なのでは?」と感じる方もいるかもしれません。しかし、実際はそうではありません。キャリアとは“人生全体に関わる選択の積み重ね”であり、「今の会社でどう成長するか」「どんな働き方が心地よいか」といった視点も含まれます。

たとえば、今の職場で新しいプロジェクトに参加することや、異動を視野に入れること、ワークライフバランスを見直すことも立派なキャリア形成です。


他人軸ではなく“自分軸”を持つ

働くうえで、「会社の期待に応えたい」「周囲の評価が気になる」という気持ちは自然なものです。しかしそれだけに縛られてしまうと、自分の気持ちが後回しになり、疲れてしまうこともあります。

大切なのは、「自分はどうしたいのか」「何を大切にして働きたいのか」という“自分軸”を見つけていくことです。それはすぐに見つかるものではなく、日々の経験や対話の中で少しずつ輪郭が見えてくるものです。


キャリアに「正解」はない

キャリアは一本道ではありません。時には立ち止まり、方向を変えることも、必要な選択です。他人と比べて焦る必要はありません。自分の価値観やペースに合った道を歩むことが、長く前向きに働くための鍵となります。

  • このまま今の職場で経験を積みたい?
  • 社内で新しいポジションに挑戦したい?
  • 違う業種に興味があるけど、自分に向いているか分からない?

こうした問いを持つこと自体が、キャリアを“自分ごと”として捉えている証拠です。


迷ったとき、立ち止まる場所がある

一人で考え続けるのは、苦しくなることもあります。そんなときこそ、誰かに相談することで、新たな視点や安心感が得られるものです。

東京しごとセンターヤングコーナーのキャリアカウンセリングは、「今すぐ決断する」ことを目的とせず、相談者が自分で考える力を育む場でもあります。


まとめ:迷うことは、前に進もうとしている証

キャリアに関する悩みや迷いは、あなたが“より良く働きたい”と願っている証です。これからの働き方に不安や疑問を感じたら、ぜひ一度立ち止まり、考えてみてください。

そして必要であれば、信頼できる誰かに話してみましょう。あなたのキャリアは、あなた自身のものです。これからも、自分らしく働ける道を一緒に探していきましょう。

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