社会人1〜2年目、仕事にも慣れてきた頃にふと「このままでいいのかな?」「思っていた社会人生活と違うかも…」と感じることはありませんか?
こうした“モヤモヤ”は、あなただけが抱えているものではありません。就職活動で「やりがいのある仕事がしたい」「成長したい」と意欲的だった人でも、働き始めて現実とのギャップに戸惑うことは少なくありません。
モヤモヤの背景には何がある?
このモヤモヤの背景には、いくつかの共通の理由があります。よく聞かれるのは、次のような声です。
- 思っていた仕事内容と実際が違う: 入社前のイメージと実際の業務内容にズレがある。
- 自分の成長が実感できない: 日々の業務で自身のスキルアップや知識の習得を感じにくい。
- 評価のされ方に疑問を感じる: 自分の努力や成果が正当に評価されていないと感じる。
- 職場の人間関係が合わないと感じる: コミュニケーションの取り方や職場の雰囲気に馴染めない。
- 将来のキャリアイメージが見えてこない: 数年後、数十年後の自分の姿が具体的に想像できない。
- 会社の風土が合わない: 企業の文化や働き方が自分の価値観と合わない。
こうした感情は、自分の「理想」と「現実」のズレに気づいているからこそ生まれるものです。むしろ、キャリアについて真剣に考え始めた証拠とも言えます。
そのまま放置するとどうなる?
何となくモヤモヤした気持ちを抱えたまま過ごしていると、やる気が出なかったり、転職を焦って失敗したり、本来の自分の可能性に気づけないまま時間が過ぎてしまうこともあります。
【モヤモヤが広がるパターン例】
違和感に気づく → 誰にも相談できない → 迷いや悩み、自己否定感が強まる → 行動できないまま時間が経つ
まずやってみてほしいこと
迷いや不安な気持ちが出てきたときには、次のような行動を意識してみましょう。
- モヤモヤの原因を紙に書き出してみる(見える化する): 頭の中にある漠然とした不安を具体的にすることで、課題が明確になります。
- 就活当時の志望理由を振り返ってみる: 当時抱いていた思いや目標を再確認することで、現在の状況を客観的に見つめ直せます。
- 今後どんな働き方をしたいか想像してみる: 短期的な視点だけでなく、長期的なキャリアプランを考えるきっかけになります。
- 信頼できる第三者に話してみる: 友人や家族、職場の先輩など、安心して話せる人に相談することで、新たな視点や解決策が見つかることがあります。
こうした小さなアクションが、キャリアの次のステップを考えるきっかけになります。そして、必要であれば専門的なサポートを受けるのも一つの方法です。
東京しごとセンターヤングコーナーでは、若手社会人向けにキャリアの相談ができる「個別カウンセリング(オンライン・対面)」を実施しています。一人で悩みすぎず、まずは“話す”ことで、自分の考えが整理されることもあります。
次回は、「キャリアって“選び続けること”かもしれない」というテーマで、キャリア形成を長い目で捉える考え方をご紹介します。