社会人1年目、2年目になると、仕事に慣れてくる一方で、「思っていた仕事とちょっと違うかも」「本当にこの働き方で良いのかな?」と感じることがありますよね。これは、入社前に思い描いていた“理想”と、実際に働いてみた“現実”との間に生じる“ギャップ”です。
しかし、このギャップに悩むこと自体は、むしろ自然であり、あなたの成長の証でもあります。
なぜギャップを感じるのか?
就職活動中は、企業研究や面接などを通じて、自分なりに「ここなら合っているはず」と判断して入社した人が多いでしょう。しかし、実際に働き始めてみると、仕事内容が思ったより限定的だったり、業務の進め方や職場の雰囲気に違和感を抱いたりすることはよくあります。
よく聞かれる声には、次のようなものがあります。
- 「裁量を持って働けると思っていたが、ルールが厳しかった」
- 「もっとお客様と関われると思っていたのに、デスクワーク中心だった」
- 「風通しがいい組織だと思っていたのに、上下関係が厳しかった」
ギャップに気づけたことは前進
理想と現実の差に気づいたということは、自分の価値観がより明確になってきたという証でもあります。これは決してマイナスなことではなく、これから自分がどうありたいか、どんな働き方をしていきたいかを考えるチャンスです。
乗り越えるためのヒント
すぐに環境を変える必要はありません。まずは「自分が感じている違和感の正体」を見える化・言語化してみましょう。その上で、次のようなアプローチも有効です。
- 信頼できる先輩に相談してみる: 経験者の視点から具体的なアドバイスが得られるかもしれません。
- 社内での他部署の働き方をリサーチしてみる: 部署異動など、今の会社内での新しい可能性が見つかることもあります。
- 新しいプロジェクトに手を挙げてみる: 業務の幅を広げ、新たなやりがいを発見できるかもしれません。
- キャリア面談などを活用して上司に相談する: 正式な場で自分の考えを伝え、具体的な改善策を話し合うことができます。
実は、今の職場の中にも、視点を変えることで自分に合った働き方が見つかることは少なくありません。
ひとりで抱え込まないこと
自分の理想や悩みを整理するのは、なかなか一人では難しいものです。そんなときは、キャリアカウンセリングなど、第三者の視点を活用することで、新たなヒントが得られるかもしれません。
次回は、「選択肢を広げるってどういうこと?」をテーマに、キャリアの可能性を広げる考え方についてご紹介します。ご自身のキャリアについて、さらに深く考えるきっかけになれば幸いです。