社会人1〜2年目、入社当初の緊張や新鮮さが落ち着き、仕事に慣れてきた頃に「このままでいいのかな?」と感じることはありませんか?
この感覚は、決してネガティブなものではありません。むしろ、あなたが「キャリア」について意識し始めた証拠とも言えるでしょう。

就職活動で「自分に合っている」「やりがいがある」と感じて選んだ会社でも、実際に働いてみると、仕事内容や職場の雰囲気、評価制度など、さまざまな点で「理想と現実のギャップ」を感じるのは自然なことです。その時に、「選んだ自分が悪い」「もっと調べておけばよかった」と自分を責める必要は全くありません。

そもそもキャリアとは、たった一度の就職で決まるものではなく、“これからも選び続けていくもの”なんです。近年では、「キャリア=職業」だけでなく、「キャリア=自分の価値観に沿った生き方・働き方」と捉える考え方も一般的になってきました。つまり、就職後も自分の経験やライフステージに合わせて、進みたい方向を変えることが可能な時代になったと言えるでしょう。

キャリアは「地図」であり「旅」のようなもの

キャリアを一本の線として見るのではなく、いくつもの分岐や寄り道がある地図として考えてみましょう。「このままでいいのか」という気づきは、ルートを見直すための大切なきっかけになります。たとえ遠回りに感じたとしても、それは新しい学びや価値観と出会う機会であり、より自分らしい人生キャリアのスタートでもあるんです。


変わっていくのが自然なこと

学生時代の価値観と、社会人としての経験を経て変化した価値観、つまりより豊かになった価値観が異なるのは当然です。それは成長の証であり、柔軟に自分を見つめ直す力がついてきたとも言えます。「昔の自分はこう考えていたけど、今は少し違う」──その変化を否定せずに受け入れていく姿勢が、より良いキャリア選択につながります。


今の会社でも選択肢はある

キャリアを考える際、「転職しかないのでは」と考えがちですが、実は今の会社の中にも多くの選択肢があります。たとえば、部署異動や働き方の見直し、スキルアップのための社内研修の活用などです。まずは「今の職場の中で自分らしい働き方ができないか?」と視点を広げてみることも大切です。


「なんとなくの不安」を言語化する

「自分にとっての“納得できる働き方”って何だろう?」と、立ち止まって考えてみることも大切です。一人で考えるのが難しいと感じたときは、誰かと話してみるのもひとつの手です。その“誰か”が、キャリアカウンセラーであってもいいかもしれません。


次回は「理想と現実のギャップ、どう乗り越える?」をテーマに、違和感との向き合い方について深掘りしていきます。どうぞお楽しみに!

オンラインカウンセリングはこちら