面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれた時に、何を質問すればいいのか不安になる人も多いと思います。聞きたいことを事前に準備しておくことも大事ですが、できれば仕事などにも役立てられる「質問する力」を早いうちに身につけておきましょう。ここでは「質問力」を高めるためのポイントをご紹介します。


「質問力」とは?

質問力とは、相手から有意義な情報を引き出すための「適切な質問」ができる能力のこと。その質問をきっかけに知りたいことが知れたり、相手との会話が弾んだりすれば、人間関係の構築にもつながります。

就活においては、質問することで企業についての知りたい情報を得られますが、その時に質問力があれば、より深い情報を得ることが可能になります。

気をつけないといけないのは、たくさん質問できればいいわけではない、ということ。その場の流れの中で「適切な質問」ができることが大事であり、的外れなことやどうでも良い内容について長々と質問してしまうと、相手からの印象は逆に悪くなってしまいます。

質問している就活生のイラスト

質問力を高めるとどんなメリットがあるのか

そもそも、なぜ質問力を身につける必要があるのでしょうか。ここでは、そのメリットを5つご紹介します。

●相手とのコミュニケーションが円滑になる

質問とはわからないことを相手にたずねる行為ですが、それは「コミュニケーションのきっかけ」でもあります。会話が弾むような質問ができれば、お互いの関係を近づけることができ、信頼関係の構築にも役立ちます。

就活においては、採用担当者との会話が弾めば印象に残りやすく、「この人と一緒に働きたいな」と思ってもらいやすくなります。コミュニケーションはビジネスの基本ですから、その部分で好印象を持たれることは、他の応募者との差をつけることにもつながるはずです。

●採用担当者へのアピールにつなげられる

質問をするためには、「何がわかっているのか」と「何がわかっていないのか」の両方を理解できていなくてはいけません。さらに「適切な質問」をするためには、得た情報を整理したうえで、今この場で聞いておくべきことを取捨選択・判断する力も必要になります。

つまり採用担当者からすれば、応募者の質問の仕方から、その人が何をどのくらい理解しているのかがわかるだけでなく、情報整理力、論理的思考力、言語化能力や対話力なども推しはかることができます。

ポイントを押さえた「いい質問」ができれば、それだけでその人の評価が上がる可能性は十分にあるということです。

●必要な情報を的確に収集できる

知りたいことを質問して、納得のいく返答がもらえれば、それだけで有意義な情報収集となります。質問力次第で、得られる情報の量や質は大いに変わってくるのです。

逆に言えば、聞き方次第では望んでいるような答えが得られない場合もあるでしょう。また、どうでもいいことを質問したり、調べればすぐにわかるようなことを聞いてしまうと、質問によって自分の評価を下げることにもつながりかねません。

●質問することで相手に関心があることを示せる

相手のことをもっと知りたいと思うからこそ、聞きたいことが湧き出てきて、質問する、という行為につながります。「もっと知りたい」という熱量がこもった質問をすることで「この人は自分(自社)に関心を持ってくれているんだな」と好意を抱いてもらいやすくなるのです。

●AIを使いこなすために必要な力となっていく

最近は就活でもAIを活用するシーンが増えています。仕事によっては業務の中でAIを使う場面も出てくるでしょうから、時代の流れとして「AIを使いこなせるかどうか」は大事な力の一つとなっていくと思われます。

現状、AIをうまく使いこなすためには、AIにどのような指示を出すか、すなわち「質問力」が非常に大事になります。質問力を磨くことは、将来的にAIをうまく使いこなすことともつながっているのです。


質問力を身につけるポイント

質問力は日々の生活の中で鍛えることができます。ここでは、日常生活の中で普段から取り組める「質問力を高めるためのトレーニング方法」をご紹介します。

●対象に興味を持つ

質問するうえで何より大事なのが「相手に興味・関心を持つこと」です。「もっと知りたい」という好奇心がわかなければ、いくら質問を考えたところで上部だけのどうでもいい内容に終始してしまうでしょう。そして、それは間違いなく相手にも伝わります。

まずは何でもいいので、相手に対して興味を持てるポイントを探してみましょう。日常会話の中であれば、例えば持ち物や服装、趣味などでも構いません。「それは何?」「どうして?」といったシンプルな問いから始めてみましょう。

同様に応募先企業については、事業内容や商材、企業理念、オフィスの雰囲気、人事の方の印象など、何か気になるポイントを見つけて、知りたいと思ったことが何かを考えてみましょう。

大事なのは「知りたい」という気持ちになること。そして、「知りたいのに、この場では得られていない情報」が何かを見つけることです。

●疑問を持ってみる

あらゆるものに対して「これって本当なのかな?」という視点で見る習慣をつくることもおすすめです。

自分の中で腹落ちしないことがあれば、その理由を考えていく中で、自ずと疑問点や自分なりの仮説が出てくるでしょう。「知りたいと思ったこと」や「疑問に感じたこと」を素直に聞くだけで、立派な質問になります。

気をつけないといけないのは、相手を否定しないこと。あくまで自分の中で気になることを見つけるきっかけとして「違和感に目を向けよう」ということです。

●「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」を意識する

質問にもいろいろな種類がありますが、「クローズドクエスチョン」と「オープンクエスチョン」の2つを意識してみましょう。

クローズドクエスチョンとは、相手が「Yes」「No」で答えられる質問です。例えば「将来的に海外展開する予定はありますか?」という質問がこれに当てはまります。この場合、「予定はあります」「ありません」というのが最初の回答となり、やり取りがそこで終わりになる可能性があります。

オープンクエスチョンとは、相手が自由に回答できる質問です。例えば「海外展開を予定されているとのことですが、どのような地域でどのような展開方法を考えていらっしゃいますか?」という質問がこれに当てはまります。「Yes」「No」で終わらないため、得られる情報が多くなります。

質問力を鍛えるためには、クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンの使い分けを意識するといいでしょう。

特にオープンクエスチョンは相手の考えを引き出したいときに有効な方法ですから、その回答の中でさらに聞きたいことが出てきたら、深ぼって質問を続けていくこともできます。また、クローズドクエスチョンで質問し、さらにその理由をたずねるというのも1つのやり方として有効です。

●「5W1H」を意識する

質問する際の切り口として、5W1H(When:いつ/Where:どこで/Who:誰が/What:何を/Why:なぜ/How:どのように)を意識しておくといいでしょう。

目の前の事柄や相手の説明に対して5W1Hの視点で整理してみると、説明が不十分でわからない部分が出てくることがあるかもしれません。そこを素直に質問してみるといいでしょう。

●人からされた質問を振り返る

周りの人たちが会話の中でどんな質問をし合っているか、関心を持ってみてください。「この聞き方はいいな」と思えるものがあれば、参考にしてみましょう。

また、自分が聞かれた時に「答えやすかったこと」「答えにくかったこと」があると思います。なぜそう感じたのかを自分なりに考え、自分が質問する際に役立てましょう。


まとめ

今回は質問力を高めるためのポイントをご紹介しましたが、質問力は日常生活での周囲との会話の中で磨いていけるものです。ぜひ今回紹介したことを意識しながら会話をしたり、相手の話に耳を傾けてみてください。そうした意識の積み重ねの結果、面接の場面でも慌てずに聞きたいことが聞けるようになるはずです。

質問力は就活だけでなくさまざまな場面で役立ちますので、ぜひ意識して身につけてくださいね。


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