キャリアについて考える時に、ぜひ役立てて欲しいのが「フレームワーク」です。今回は、いろいろあるキャリア形成のためのフレームワークの中から「VSOP」にスポットライトを当ててご紹介します。ぜひ自身のキャリアについて考える参考にしてみてください。

フレームワークを活用するメリット

自身のキャリアデザインをしようと思っても、一体何から始めたらいいのかわからないという人も多いでしょう。そんな時にこそ活用すると便利なのが「フレームワーク」です。

フレームワークとは、思考を進めるうえでの「枠組み」「型」となるもの。それに沿って考えていくことで「見える化」や「整理整頓」ができ、目標達成に向けた道筋が見えやすくなります。

今回紹介するのが、キャリア形成のための「VSOP」というフレームワークです。


VSOPフレームワークのイメージ

キャリア形成に役立つ「VSOP」って何?

「VSOP」とは人生のキャリアステージを4つの段階に分けて考えるやり方です。キャリア形成を進めるうえで、それぞれの年代で「意識しておきたい働き方」をまとめたものとなります。

  • 20代・・・V:Vitality(バイタリティー)、Variety(バラエティー)
  • 30代・・・S:Speciality(スペシャリティー)
  • 40代・・・O:Originality(オリジナリティー)
  • 50代・・・P:Personality(パーソナリティー)

年代ごとに必要な意識を持ちながら、それを積み上げていくことで時間をかけながら「自分らしいキャリア」を形成していく。そんな「人生100年時代」における指針となるフレームワークです。


20代が意識したい「Vitality」「Variety」とは?

各ステージの中身を具体的に見ていきましょう。

  • 【20代】V:Vitality(活力)、Variety(多様性)
    活力溢れるエネルギーで、貪欲にいろいろなことに挑戦する時期です。多くのことを吸収できる時期だからこそ、失敗を恐れずたくさんの経験を積むことが大切です。
  • 【30代】S:Speciality(専門性)
    20代の経験を糧に、自分の得意分野を見つけて深掘りしていきます。「この分野で勝負したい」と決意し、専門性を突き詰める働き方が求められます。
  • 【40代】O:Originality(独自性)
    磨き上げた専門性を武器に「自分らしさ」を追求します。自分にしかできない価値を提供することで差別化をはかり、信頼を確立していく世代です。
  • 【50代】P:Personality(人格)
    積み上げてきた経験や信頼をベースに、人間性や人間力を武器に仕事をする世代です。「あの人と一緒に働きたい」と思われるような、人としての価値を追求します。


VSOPをキャリア形成でどう活用するか

大事なことは、その年代ごとに「今やるべきことをしっかりやる」という意識を持ち、それを積み上げていくことです。

特に20代から30代においては、あらゆることに意欲的にチャレンジすることが重要です。得意なことだけでなく、苦手なことや周りがあまりやらないことに触れる経験が、後々の専門性や独自性の構築につながります。

「仕事ができる先輩」も、最初からすべてができたわけではありません。一段ずつ階段を上るように、現在のキャリアを築いています。最初から完成を目指す必要はないのです。


具体的にどんなことをすればいい?

20代で大事なのは、臆せずに挑戦し、将来の役に立つ「経験・学び・つながり」を貯蓄しておくことです。今は転職や副業など、選択肢が無限に広がっています。

職種 新しいチャレンジのヒント
営業職 業種を変える、新規開拓に挑戦する、顧客タイプ(法人・個人)を変える、商材を変える。
エンジニア SE(上流工程)への挑戦、新しい開発言語の習得、自社開発環境への転身。
事務職 経理・人事・総務など複数業務への挑戦、専門資格の取得、異なる業界への挑戦。
その他 海外勤務、副業・複業、興味のある分野の学び直し、未経験職種への挑戦。

今の職場で新しい試みをするにせよ、環境を変えるにせよ、「目の前には多様な選択肢がある」という意識を忘れないでください。


まとめ

キャリアは長い時間をかけて築いていくものです。すぐに答えを見つけようと焦らず、「今やるべきことをやる」という長い目を持ってみてください。

「VSOP」は、迷った時に自分がどこに意識を向けるべきかを教えてくれる「立ち返る場所」になります。転職や新しい環境での振る舞いの指針としても、ぜひこのフレームワークを活用して自分自身のキャリアと向き合ってみてください。


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