エントリーシート(ES)で「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」を記入する際、ただ出来事を並べるだけでは、採用担当者に刺さる内容にはなりません。
「ガクチカが求められる理由」と「書き方6ステップ」で学んだことを活かし、実際に自分自身の経験を整理・言語化していきましょう。
今回は、ワークシート形式で思考を整理し、文章に仕上げるまでのプロセスを紹介します。
目次
STEP1:経験を洗い出す
まずは学生時代の活動をジャンルごとにリストアップしてみましょう。
・学業(ゼミ・研究活動など)
・部活動・サークル
・アルバイト
・ボランティア・課外活動
・趣味・特技
・その他(介護や家業の手伝いなど)
内容の大小は問いません。特別な成果がなくても「工夫したこと」「乗り越えたこと」があれば立派なガクチカになります。

STEP2:経験を深掘りする
選んだ経験について、以下の視点で深掘りしてみましょう。
・どんな背景・課題があったか?
・自分はどんな行動をとったか?
・結果としてどうなったか?
・その経験から何を学んだか?
STEP3:テンプレートに当てはめる
以下のテンプレートを使って、実際に文章を作成してみましょう。
【テンプレート】
私は、○○の活動に力を入れました。
この活動では、△△という課題がありました。
そこで私は、□□のような工夫・努力を重ねました。
その結果、◇◇という成果を得ることができました。
この経験から、◎◎という学びを得ました。
STEP4:具体的な数字などを入れ、背景の肉付けなどを行う
例:アルバイトでの接客改善
私は、カフェチェーン店でのアルバイトにおいて、接客の質向上に力を入れました。
当初、月に平均10件程度のクレームが寄せられ、お客様満足度の低下が課題となっていました。
そこで私は、週1回のミーティングを提案し、スタッフ間での接客ロールプレイングを実施。
また、お客様への第一声や感謝の伝え方をマニュアル化し、全員で共有しました。
その結果、クレーム件数は3ヶ月で約70%減少し、店の月間アンケート満足度も65点から85点に向上しました。
店長からは接客コンテストへの出場推薦も受けました。
この経験を通して、課題を数値で捉えて改善策を実行し、成果につなげる力や、周囲と協働する姿勢の大切さを学びました。
まとめ
今回のワークで作成したガクチカは、ESにそのまま使えるだけでなく、面接でも自信を持って話せる「ネタ」になります。
文章化が難しいと感じたら、キャリアアドバイザーに見てもらうのもおすすめです。
行動のすすめ:キャリアアドバイザーを活用しよう
就職活動では「何を」「どこまで」「どのように」書くかに迷うこともあるでしょう。東京しごとセンターヤングコーナーでは、キャリアカウンセラーが一人ひとりの経験に寄り添い、ガクチカの添削や面接練習まで対応します。
自己分析に自信がない方も、書いたESを客観的に見てもらいたい方も、ぜひお気軽にご相談ください。ガクチカを通して、あなたの魅力を最大限に伝えるお手伝いをします。










